「四季」 折々に思いつくまま!

いつも元気で、笑顔で、楽しい 「好々爺」です <ASC23期生>

9月 (長月)

どことなしに季節の移り変わりを感じますが、まだまだ暑い日が続くものの、暦の上では9月は「秋」です。

9月を、長月・詠月(ながめつき)・菊月(きくつき)・晩秋(ばんしゅう)・玄月くろずき)と色々と呼ばれ、その名からして「秋らしさ」を感じますね!

また、日本には、季節ごとに古くから受け継がれてきた言葉や、習慣や行事がありす。 食欲の秋・味覚の秋・紅葉の秋・読書の秋・芸術の秋など沢山の言葉が有ります。  (^^♪  芸術と言えば!

室町期に、山水画で独自の筆法をものにした雪舟がいます。

山水画は中国に始まり早くから日本に伝わりました。雪舟は、五十歳手前で山水画の本場中国で学び力を試したいとの思で、航海に危険が伴った時代の1467年に中国に渡ってます。

修行の結果、北京の役所に見事な壁画を描き、中国人をあっと言わせ「右に出ずるもの、この国になし」とまで言わせたそうです。<解説日本美術史>

山水画発祥の中国での出来事、どれほどの喜びであったか! 雪舟に拍手喝采 (^^♪ 

 雪舟(1420~1506?)と言ってもどんな人? その名を聞いても、すぐに室町時代に活躍した有名な水墨画家ですと答えられる人は少ないと思いまが、

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     『 雪舟 71歳 肖像画 』   ネットより

「涙でネズミの絵を描いた」と言えば思い当たるかたも? 備中国(現岡山県)の武家の生まれですが、10歳頃に地元にある「宝福寺」にあずけられたが、寺の掃除や修行をそっちのけで絵ばかりを描き、罰として和尚に本堂の柱にくくりつけられました。     和尚が様子を見に行くと、雪舟少年の足元に大きなネズミが一匹、和尚がビックリして追い払おうとよく見ると雪舟が落ちる涙で、足の指をつかい描いたものとわかりすっかり感心し、以後絵を描くのを許したそうです。 子供の頃に読んだ絵本に紹介されていたことを思い出されます。 (^O^)/

さまざまな分野で、各国や各地に芸術ばかりなく 芸能・音楽・食文化 などさまざまの分野やで一流を目指す「発祥の国・地」が有ると思いますが、

7月の中日新聞に、一宮市に本社を置く「カレーハウスCoCo壱番屋」が、カレー発祥地・インドの首都ニューデリー近郊に1号店を出店するとの記事が有りました。本場のカレーに挑戦とは、ちょっとビックリです。

宗教や食文化も異なり、インド人の口に合うか、かなりハードルが高いですが8年越しの悲願だそうです。 国内に1,265店 海外にはすでに アメリカ・中国・イギリス・タイ・シンガポールと147店進出しているそうです。

日本式のトッピング方式を踏襲しつつ、カレーライスとして勝負するそうです。今やカレーは、インドばかりでなく世界中に広がり、さまざまな味と食べ方があり成功すれば、「インド人もビックリ」か?  (@_@;) 日本で進化したカレー が「この国になし」と是非言わしめてほしい! (^O^)/

                             記  8/31 Marui

 

やっと、梅雨があけた (^^♪

 

 

ぐずついた天気が続き、追い打ちの台風6号でなかなか梅雨が明けない! 皆さんが楽しみにしていた一宮七夕祭りも雨! また野菜の高騰や稲の実りも心配! 一方欧州ではフランス、チェコ、スイスでは軒並み41度 越えの過去最高気温を記録 (@_@;)

昨年より19日も遅い梅雨明け、やっと明けたら猛暑日続き!

名古屋では35.3℃! 熱中症患者続出! (>_<)

いよいよ夏本番! 皆さん 水分補給を忘れないで!

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我が家の「ひまわり」 約 3m にも成長しました (^^♪ ビックリです (>_<)

ひまわり:向日葵はキク科の一年草です。

日廻りと表記され、ニチリンソウ:日輪草 ・ ビクルマ:日車 ・ ヒグルマソウ:日車草 ・ ヒマワリソウ:日廻り草 ・ ヒュウガアオイ:向日葵 ・サンフラワー: 英Sunflower  ソレイユ :仏Soleil  と多くの名が有ります。

ひまわりの漢字が、向日葵と書かれるのは、ひまわりの花が太陽(日)の動きに合わせて花の向きを変えるからと言われています。しかし、この動きは多くは、成長期のみで花が付けると東に向いて動かなくなるそうです。<我が家も東を向いてます>

アメリカ原産で種は食用として、また採油用として生産されています。アメリカ 大リーガーの選手が試合中に嗜好品として口に含み噛んでいるのはよく知られていますネ!

日本でも北海道ほかの地方では、地域特産化を図り、油等食品、化粧品等のヒマワリ関連製品を販売しています。

「ひまわりと言えば、」日本・東京 損保ジャパン日本興亜美術館所蔵の ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの「ひまわり」が有名ですね!

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                                                                     < 画像はネットより>

日本には、もう一枚のゴッホの「ひまわり」がありましたがご存知ですか?     それは兵庫県の「芦屋のひまわり」です (^O^)/ 

1920年、スイスから日本の実業家 山本顧弥太氏が、白樺派の作家 武者小路実篤に依頼され2万円(現在の2億円)で購入したものです。ゴッホがアルルで描いた一連のひまわりの二番目に描いたとされています。

しかし、「芦屋のひまわり」は残念なことに太平洋戦争末期に、阪神地方の大空襲で焼失してしまい『幻のひまわ』となり、今では写真しか見ることが出来ません (>_<)

 「炎の画家」ゴッホは若干37歳の若さで亡くなり(自殺)、画家として活動したのはわずか10年足らずと短い期間で、現在では高額取引されるゴッホの絵ですが、生きている間に売れた絵はたったの一枚だったそうです。(諸説あり)

                            7/31 記 Marui

 

 

7月(文月:ふみつき)「男の日傘」

最近、環境省や新聞、テレビで熱中症対策として「男の日傘」使用を呼び掛けている!

環境省の実験によると、日傘をさすと帽子をかぶるのに比べて、汗の量が約47%減る効果あそうです 。昨年の熱中症による死亡者数 1,518人 ちなみに女性は69.8%が日傘を使用するに対して、男性は14.3% 男は我慢強い (>_<) それとも恥ずかしがりや!

日傘を持つことに抵抗を感じる男性は多いようですが、女性からみた男の日傘の好感度は85%で意外といいようですよ! ほかの15%の方は「気持ちが悪い」 (>_<)

2013年4月 愛知シルバーカレジ   一宮校23期生として1年間多くの講師の方々に学び、その時 渡辺哲雄講師 著『男の日傘』エッセー集を購入したのを思い出した。読んだはずが内容は、すっかれ忘れてしまい改めて読みました。《少し抜粋して紹介します》

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この本は2012年(H24年) 刊行され、「男の日傘」は、今から9年前の2010年に書かれたエッセイです。この頃は、男性用の日傘を探すのに苦労されたと記されています。今は、迷うほどいっぱい商品がありますネ (^O^)/

男性は日焼けなど気にするものでない! 男は肌をいたわるなど男のするものでない! 男は外見ではなく仕事や心意気や生きざまで評価されるべきだと、社会全体に古びた価値観が存在し、男らしくないことだと暗黙の規範が、日傘を差すのを拒んで長いこと受けいられなかった! だから日傘は女性のみの特権のように思われ使用されてきた。

だから著者は、日傘は日陰がついて来る快適さをに小さな感動を覚えながらも、スカートを履いて町を歩いているような気恥かしさと闘わなければならなかったとも書かれています。

また、坂本龍馬は和服にブーツ、そして高杉晋作はちょんまげの時代に散切りと、秩序至上主義のあの時代に日傘の比でなかったに違いとも記述されています。

龍馬さん、「わしゃ幕府を倒すために、あちこち歩くきの、わらじと違ってブーツは丈夫で便利なんじゃ!」

晋作さん「牢屋に入たときに剃った坊主頭が伸びただけじゃ、騎兵隊の結成に忙しゅての、髪型のことなんぞに構ってはおられんわい!」

遠くを見ているいる男たちて魅力的ですね! 龍馬さん「日傘ごときでうじうじしとらんと、まっと大きこと考えや!」

《 龍馬が生前残したことばに!》

『何でも思い切ってやってみろよ!

 どっちに転んだって、人間、野辺の石ころと一緒

 最後は骨となって一生終えるのだから

 だから思い切ってやってみろよ!』

深刻になったら、負けぜよ、 最後は骨になるだけぜよ、 

人生5万年じゃないんだ、 たかが数十年ぜよ!

 初代の三遊亭円遊が得意した人情噺の演目で、 勘当された若旦那が船頭になる『船徳』にこんな場面が、7月の暑いさかりに四万六千日様に浅草観音をお参りしようという男性の二人連れ場面に、

「おまえさんはいいよ、コウモリなんてハイカラなものをさしているから」「オテントウサマをさえぎってますよ」「わたしをごらんなさい、まともに照りつけている」

と一人はコウモリ傘を日傘に使っている。今日では、男性の日傘はまだまだ見かけるのが少ないですが、明治時代当時はあまりめずらしいことでなかった様子が伺えます。

それ以前の江戸時代には幕府が一時期、男性の日傘使用を禁じていたというから、お上が目くじらを立てるほど広まっていたらしい! (>_<)

奈良時代「日本書記」に、元々の日傘である差しかけの「盖:きぬがさ」の文字が記されいます。また古墳時代の壁画に差しかけの傘を持つ人の絵が残っているそうです。

傘はもともと貴婦人の頭上に差しかける特別のもので、選ばれた人のみ使えたもので、傘を使う許可は朝廷が下していたそうです。だから庶民には無縁のものでした。

平安時代後期には、和傘の存在が認められています。江戸時代の元禄年間 五代将軍綱吉の頃に蛇の目傘が登場します。また婦女子の間で「絵日傘」が流行したそうです。

江戸正徳1711年 徳川家宜の頃に大黒屋傘と称し番傘が出現する。

『江戸時代に松平光重加納藩岐阜市南部)に移封の際、金石衛門という傘屋を伴ってきたことが、岐阜加納の和傘つくりが始まったそうです』

「花魁道中:おいらんどうちゅう」で欠かせないないのが「長柄傘」(写真はネットより)

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これは日傘でもなく雨傘でもなく、単純に演出として用いられたようで、道中には重要なアイテムだったようです。

海外の歴史を見てみますと、3,000年前のエジプトで「日傘」生まれたと言われています。 中国では紀元前に「雨傘」が生まれたが、その後、長い期間にわたりヨーロッパで「傘は女性のアクセサリー」であり続け、歴史的に考察すると傘は本来「日傘」であり、その後「雨傘」生まれたことになりますネ! 

1852年にジェームス・スミス&サンズという傘専門店」がロンドンに登場した。

1958年にドイツ人 ハンス・ハウプトが折畳み傘を開発とあります。

ロンドンは「霧の都」と称され、英国人はいつも傘をもって外出? 雨が多いとのイメージのお持ちの方が多いかもしれませんが! 統計によると年間雨量は東京が1,531mmに対しロンドンは601mmで、東京の方が何と約2.5倍も雨が降っています。

しかし、細かい霧状のような雨が頻繁に降り、この霧雨は空中に浮遊する感じで、意外と傘をさすよりフドをかぶり歩くひとが多いそうです。だからイギリス人は、日頃から老若男女問わずフード付きやウォータープルーフのアウトドア用ジャケットを日常的に着ている人が多いそうです。 (^^)/

日本の傘文化には、番傘・蛇の目傘・舞踊傘・野点傘(朱傘)・大傘・差しかけ傘とういろんな場面で使用され粋な歴史感がありますね! 傘からかもしだす油のにおい、漆の感触、透かしたときの和紙の色合い、はじく雨の音など日本の風情にあつた景色を感じますネ!

明治元年になると洋傘(コウモリ)が庶民にも普及、ちなみに6月1日は傘の日です。日本の警察官・自衛官・刑務官などは服務規程で勤務中に傘を使用することが認められてないそうです。

ビニール傘は日本発祥! 昭和26~30年頃に爆発的に売れたナイロン(ビニール)傘!昭和33年に世界初のビニール傘誕生は、昭和39年の東京オリンピックに来日した米国バイヤーによってニュヨークで火が付き爆発的に世界に普及しました (^O^)/

日本のビニール傘、年間販売数1億3000本で世界で一位です。但し殆どが中国製だそうです。 また出荷された内の5000本は1年間以内に廃棄されるそうです。

コンビニで8000本売れるそうです。そして昨年電車内の忘れビニル傘はなんと約30万本です 。日本のビニール傘文化は凄いですネ (@_@;)

さて男性の皆さん、今年こそ恥ずかしがらずに勇気を持って「男の日傘」に挑戦したら如何ですか?  女性の特権をゆるすな ! そうだ! ( `ー´)ノ 

                                                                                                    6/30  記  Marui

 

 

六月・水無月(みなつき)です

雨がたくさん降る時期なのに ”水の無い月″ とは??

水無月」の ”無” は ”の” にあたる連帯助詞だそうです。だから「水の月」とゆうことになり、この時期は田植えで田に水を張る必要があることから、「水無月」と呼ばれるようになったそうです (^O^)/

「夏は来ぬ」の歌唱にも歌われ、よく知られている「卯の花」は夏の訪れを感じさせる花です。「卯の花」は旧暦四月(卯月)ごろに咲くことからこの名がついたとも言われ、また茎が空洞なので「空木」とも呼ばれ、白い小さな花が枝にたわわに房状に咲くため、古歌には雪、月光、白波、四手などに身立てられて詠れています。他には「雪見草」「スレンダー」とも言われます。

開花期は5月末から6月に白く清々しい花を咲かせます。 樹高は2~4mにもなり生垣としても利用されます。

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子供の頃、祖母にこれは「こめこめ」の花と教わったのを思い出します。小学校で「夏は来ぬ」を歌ったとき「こめこめ」が「うの花」といっしょの花だとわかり、何か不思議な花のような気がした記憶が思い出されます。

豆腐のおからを「うのはな」というのも同じ発想とのことです。

占いで、白いうつぎの花(つぼみ)をこめ粒に見立て、その年の稲の豊作を祈願して花占いに使われたそうです。

 

 『夏は来ぬ』 佐佐木 信綱 作詞 小山作之助 作曲 1896年5月発表

(一) 卯の花の 匂う垣根に

    時鳥(ほととぎす) 早も来鳴きて

    忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ

(二)   さまいだれの そそぐ山田に

        早乙女が  裳裾(もすそ)ぬらして

    玉苗植うる 夏は来ぬ 

(三)   橘(たちばな)の 薫るのきばの

        窓近く 蛍飛びかい

    おこたり 諌(いさ)むる 夏は来ぬ

(四)   棟(おうち)ちる 川べの宿

        門(かど)遠く 水鶏(くいな)声して

    夕月すずし 夏は来ぬ

 (五)   五月(さつき)やみ 蛍飛びかい

        水鶏(くいな)鳴き 卯の花咲き

    早苗植えわたす 夏は来ぬ 

古典文学者による作詞された19世紀の歌詞で、普段聞きなれない表現が理解できない歌詞がありますネ?

1番・「忍音:しのびね」とは、その年に初めて聞かれる時鳥(ほととぎす)の鳴き声を指します。

歌唱には、「卯の花の 匂う垣根に」と歌われていますが、白い五弁の花にはほとんど香りがないそうです。

 2番・田植えの様子が歌われ、「裳裾:もすそ」とは、衣服のすそのことです。  「玉苗」は、田に植える苗のことです。

3番・「橘:たちばな」は、ミカン科の柑橘類です。『古今和歌集』に

「五月待つ花橘の香をかげば 昔の人の袖の香ぞする」と詠まれています。

「諌:いめる」とは、「蛍雪の功」の故事から、夏の夜も怠らず勉学に励めと飛び交う蛍に諌められと表現されています。

4番・「棟:おうち」とは、夏に花をつける落葉樹のセンダン(栴檀)を意味する。「水鶏:くいな」は、古典文学にたびたび登場するヒクイナをさす。

                                                                                            <下写真:ネットより>

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クイナ:ツル目クイナ科 <体長23cm~30cmで鳩ぐらいの大きさ> クイナ属漢字では、水鶏・秧鶏と書きます。クイナ科の鳥類は、世界に130種類ほど生息しており、日本では沖縄本土に生息している「ヤンバルクイナ」が有名ですね  (^O^)/

クイナの鳴き声は、戸を叩くよに聞こええることから、「門」「扉」と関連付けられて用いられている。芭蕉の句に「此宿は 水鶏も知らぬ 扉かな 』とあります。また、

芭蕉(51歳)の句で、最後の旅《 笈日記 》元禄7年月日25日 旧東海道の名古屋から佐屋(愛知県海部郡佐屋町)で泊まり、 「水鶏啼くと人のいへば 佐屋泊まり」 木曽川から川舟で桑名へ渡るとあります。

5番・1~4番までの歌詞で登場した歌詞(単語)をまとめて、夏の訪れを豊に表現しています。

時鳥(ほととぎす)・五月雨・田植えの早乙女・橘・棟(おうち)・水鶏(くいな)と言った初夏を彩る風物を歌いこんでいます。

 卯の花」: 万葉集には24首詠われいます

卯の花の過ぎば惜しみか ほととぎす雨間も置かず こい鳴きわたる」

卯の花もいまだ咲かねば ほととぎす佐保の山辺に 来鳴きとよもす」

                          大伴家持

卯の花の咲き散る岳(おか)ゆ ほととぎす鳴きてさ 渡る君は聞きつや」

                          作者不詳

俳句にも、

卯の花や 妹が垣根の ほこべ草」   与謝蕪村

「押しあうて 又卯の花の 咲おぼれ」  正岡子規

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「夏は来ぬ 」: 2015年3月14日 北陸新幹線開業 上越妙高駅で発車メロディとして使用される。

世の中が便利になるにつれ、季節感を味わうことが少なくなったように思います。小学校の運動会も秋だったのが春に変更されたりして、ちょっと違和感を感じるのはわたしだけかな?

いろんな行事も年を重ねるごとに簡素化され寂しく思いますが、せっかく日本には移りゆく四季があり、風も草花たちにも変化があります。日々の暮らしに季節を感じ楽しみたいですね!

京都には、6月30日には「 夏越しの祓(なごしのはらえ)」といって和菓子「水無月」を戴く習慣があるそそうです。 季節を感じ素敵ですネ!

                            Marui  6/1  記

《追記》

6月1日 中日新聞 朝刊 <中日春秋>から抜粋

昔はよかった、それに引きかえ今どきの若者は、、、この手の嘆きは、古代ギリシャの昔からあるそうだ。兼好法師も『徒然草』に書いた。<何事も 古き世のみぞ慕わしき。今世はむげに賤(いや)しくこそなりゆくめれ> なにごとも昔ばかり恋しく現代風はひどく下品になっていくようだと◆越智啓太著「つくられる偽りの記憶」によれば人は年を重ねると過去を麗しく思いたがるものらしい。自分の人生はよいものであったと考えたいがためだ◆<記憶はわれわれの選ぶものを見てくれずに、自分の好きなものを見せてくれる> 思想家モンテ ーニュの言葉である。見るべき過去を見ることができるか、否か、賢者とそうでない者の分かれ目であろうか、、、、、<すぐれた記憶は弱い判断力お結びやすい>も、モンテ ーニュだ。薄れる記憶は美しい過去を生み、判断力を鈍らせよう。戦争が遠くになった我が国でも戎めになるだろう。

                            

 

 

「青もみじ」?

令和元年を迎え、新聞やテレビは毎日のように関連報道がされていますネ。皆さんも心あらたに期するところうが、(^O^)/ そして、東京オリンピックのチケットの抽選申込み受付がスタート! 国内でオリンピックを観られるのはニ度と無い、私 (>_<) さてどうするかな! (@_@;) テレビ観戦かな??

聖火リレーは47都道府県を回るそうだ! それを見るだけでいいかも! 少しはオリンピック気分を味わえそうだ! また聖火ランナーは一般募集するとか? 元気な皆さん是非チャレンジしてみては如何ですか (^O^)/

最近、初夏の「青もみじ」という言葉を新聞や観光パンフでよく見かかけますが、もみじて秋の紅葉がいいのでないのかな? しかし最近京都などの社寺の庭園の新緑のもみじをアピールする観光旅行社が多いように思いますが?

「青もみじ」は近年観光用につくられた言葉でなく、秋の紅葉にまさるみずみずしい若葉の美しさがあり、俳句では、青もみじに近い「青楓」や「若楓」が夏の季語として使われています。

三井寺や 日は午にせまる 若楓  与謝蕪村

 吉田兼好は「徒然草」一三九段には、

「卯月ばかりの若楓 すべて よろずの花 紅葉にまさりてめでたきものなり」 

秋の紅葉よりも青もみじが素晴らしいと語っています。青もみじをより深く楽しむことで、日本古来の色彩感覚や美的感覚などを楽しんだ歴史をあらためて思いをはてますね! ところで、、、

 モミジ(紅葉)と カエデ(楓) どう違うの??

モミジのことをカエデと言ったり、カエデのことをモミジと言ったり、同じ意味で使われる場合も多いようですが (?_?)

実はどちらもカエデ科カエデ属で植物の分類上は同じですが、普通は見た目で使い分けているそうです。葉の切込みが深いのが「モミジ」と呼び、葉の切込みが浅いのを「カエデ」と呼ばれています。

英語では、Japanese  maple  と表記され、直訳すると「日本のカエデ」として認識されておりますが、モミジとカエデを区別しているのは日本人のみだそうです。

植物分類上は紅葉と楓は区別はありませんが、日本には、古くから園芸や盆栽の世界では「紅葉」と「楓」を明確に区別されます。日本特有の文化ですネ!

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紅葉(葉の切込みが深い):イロハモミジ・ヤマモモミジ・オオモミジ

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楓(葉の切込みが浅い):トウカエデ・イタヤカエデ

カナダの国旗は「サトウカエデ」の葉がデザインになっています。英語圏では「かえで」も「もみじ」もメープルと呼ばれ区別されていない。

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カナダ国旗のカエデの12本のトゲは、カナダ10の州と2の準州を表しているそうです。

トゲ11しか無い? 実は下の部分も数えるそうです (^O^)/ それと現在は、1つ準州が増えているそうですが、国旗を制定した1965年は2の準州だったからだそうです。

「モミジ」は、秋に草木が黄色や赤色に変わることを意味する動詞「もみず」に由来し、それが名詞化して「もみじ」に転じて、特に目立って色を変えるカエデの仲間を「モミジ」と呼ぶようになった」と言われています。

「カエデ」は、葉の形がカエル(蛙)の手に似ているので、「かえるで」が「かえで」になったとも言われています。

万葉集に、蛙手(カエルテ)が詠まれた和歌があります。

わがやどにもみつ かえるてみるごとに いもをかけつつひぬひはなし   大伴田村大嬢(おおともの たむら の おおいらつめ)

家の庭の紅葉(こうよう)したかえでをみるたび あなたのことを恋しくない日はありません

《 紅葉(こうよう)するためには、昼温度が高く光が十分にあり、夜冷えることが必要で、温度差が激しいほど見事な紅葉が見られます》

とくに色づいた楓を「もみじ」と呼び「紅葉狩り」を楽しむ習慣もある日本人、繊細な感性を感じますネ!

「青もみじ」遠くに行かなくても、「尾張のもみじ寺」と呼ばれている 犬山に継鹿尾(つがお)観音「寂光院」が有りますヨ!

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 今が一番鮮やかな!「青もみじ」が見どころです。約1000本の巨木のもみじが迎えてくれます。 <宣伝料は戴いていません!>

                               Marui 5/13

 

 

 

 

10連休 (^^♪ (^^♪

4月27日 ~5月6日まで、10連休です  (^^♪

サァーー 皆さん何にをされますか (?_?)

定年退職して喜寿を迎えた今日までズズゥーーと 連休の私ですが、10連休なぜか  ウキウキとして嬉しいです (^^♪  さてなにしようかな (?_?)

4/27 土曜日

4/28 日曜日

4/29 昭和の日(祝日)

祝日法で4月29日「昭和の日」を『激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に想いを致す』と定められています。》

元々、「昭和天皇誕生日」で祝日でしたが、昭和64年1月7日に昭和天皇崩御され、平成と年号が変わり、12月23日「平成天皇の誕生日」が祝日になりました。

4月29日は「みどりの日」に変更されて祝日が存続となりましたが、平成17年(2005年)の祝日法改正により「昭和の日」として、またまた変更で「みどりの日」は5月4日になりました。

明治天皇誕生日」祝日はないの? 実は 11月3日「文化の日」がそうです。

もともとは、明治時代(1868~1912年)に「天長節」という祝日でしたが、昭和2年に「明治節」に成りましたが、敗戦後の昭和23年に「明治節」が廃止となりました。そして昭和23年(1948年)に、近代文化が目覚ましい発展を遂げた明治の時代を念頭に『自由と平和を愛し、文化を進める』ことを趣旨とし「文化の日」が制定さた。  <戦時下でGHQの強い影響により二転三転する>

では「大正天皇誕生日」は、 8月31日ですが、祝日としてありません。 大正時代は15年と短かったから? 後世に伝えたい偉業がなかったから??

4/30 祝日にはさまれた祝日  

5/ 1 「令和」元年 天皇即位(1年限りの祝日)

いよいよ新しい時代の幕開けです ヽ(^o^)丿

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平成の時代に出来なかった夢に向かって、皆さん チャレンジしょう ~  ~

5/2 祝日にはさまれた祝日 

5/3 憲法記念日(祝日)

 日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」を趣旨とし、日本国憲法が昭和21年(1946)11月3日に交布されました。

昭和23年(1948)に、5月3日を「憲法記念日」として祝日に制定される。

もともと交布日の11月3日にするという話しも? 明治天皇の誕生日と繋がりをさけたいとGHQの強い反対があり、11月3日は「文化の日」として祝日に加えられ、「憲法記念日」は交布日でなく施行日の5月3日になったそうです。

日本国憲法」の前の「大日本帝国憲法」の交布は2月11日で、現在は「建国記念日」ですが、元々は「紀元節」といって日本の初代天皇とされる神武天皇の即位日です。 

<戦後、GHQの厳しい指導のなかで、天皇に繋がる祝日を設けるのは困難であったようです!>

5/4 みどりの日(祝日)

昭和天皇の死去に伴い、4月29日の天皇誕生日が「みどりの日」に制定されましたが、2007年より4月29日は「昭和の日」に、「みどりの日」は5月4日に移行された。

昭和天皇が在位中たびたび全国各地の植樹祭に出席され、緑化事業とう環境問題の重要性を強調されたことで、「みどりの日」と命名されたそうです。

5/5 子供の日(祝日 

端午の節句でもあり、男の子の誕生と成長を祝う日です。

奈良時代に中国から伝わった厄払いの行事で、鎌倉時代に厄除けに使われていた菖蒲(しょうぶ)が、武家の間で「尚武:武道を重んじる」という意味と同じ読みで縁起が良いということで盛んになったそうです。そして江戸時代に幕府が端午の節句を「重要な年中行事」として制定された。

この日が近ずくと、男の子のいる家庭では鯉のぼりを飾りますね! 最近は電柱や家が建ちこみなかなか飾れないのが、チョット悲しいですね!

なぜ、鯉のぼりなの? 江戸時代、将軍家に男の子が生まれたのを祝い、のぼりを立て祝う風習があり、この風習が将軍家から武家へ、そして庶民へと広がったそうです。

中国の故事に「登龍門」という言葉があり、鯉が竜門の滝を登って龍になって天をかけるといういわれから、いつしか庶民によって「鯉のぼり」を飾り、守護・成長・出世を願ったのが始まりといわれています。

鯉のぼりは、日本だけの風習で江戸時代には黒い鯉のぼり(真鯉:まごい)のみだったが、明治時代になり赤い鯉のぼり(緋鯉:ひごい)も飾られるようになった。

5/6 振替休日 

10連休が終りです (>_<) 悔いのないように!

尚、今年度は、10月22日は「新天皇即位」を国内外に宣言されることが決まり、1年限りの祝日が実施されます ヽ(^o^)丿

日本最古の歌集 「万葉集」から「令和」と決まったことから、「万葉集」に関係する文化や文献がひそかにブームに!

万葉集を飾り象徴する植物に、葉は緑、花は白で名前は ムラサキ『紫草(むらさき)』で、万葉集に詠み込まれた麗しの植物です。

あかねさす紫野行き標野行き 野守は見ずや君が袖振る (額田王 巻1-2)

紫草のにほえる妹を憎くあれば 人妻ゆゑに我恋ひめやも (大海人皇子 巻1-21)

額田王が、天智天皇の御料地での薬狩りの折り、かっての恋人大海人皇子にあてて詠んだもので、そして大海人皇子が返した歌に紫草が詠まれています。

そして、根(紫根:しこん)には、特殊な有効色成分を含むことから、古代より高貴な紫色の染料として大切にされてきました。また薬草としても知られています。

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                            <写真はネットから>

聖徳太子が「冠位十二階」で紫を最高位の色と定められ、この時定められた紫色は紫根染めだったそうです。以来、紫根は日本三大色素のひとつで糸や布を染める染料として利用されてきました。

 最近になって、根の部分のシコニンという成分が、細菌感染を抑制する効果があり、免疫を高める効果もあることが注目されています。

「ムラサキ」を育て古代の紫色に想いをはて、スカーフなどを紫色に染色し楽しむ愛好家がふえているそうです。 (^^♪   4/25 Marui

 

4月1日:新元号が「令 和」と発表!

平成天皇生前退位が問題になったのが昨年の7月頃で、約半年過ぎた今日(4月1日)新元号「令 和」と発表されました。「令 和」とは、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つという意味です (^^♪

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『令和』の出典は、中国の古典からでなく、日本最古の歌集『万葉集巻五』「梅花の歌三十二首の序文から、

『時、初春の月(れいげつ)にして、

   氣寂(よ)くぎ、梅は鏡前の粉名を柀ぎ、

蘭は珮後(はいご)の 香を薫(かおら)す』

万葉集巻五』: 天平2年(730)1月13日・越中国大伴家持の父 旅人の館で行われた梅花の宴にて詠まれた、三十二首の序文にあります。(旅人作か?)

昭和天皇が昭和64年1月7日午前に崩御され元号が「平成」となった時は、まだ現役で急な事態の対応にバタバタしたのが思い出されます。今回は生前退位で事前に発表で、少し余裕があり安心ですネ!

我々も、もう少し新しい年号「令 和」にお世話になります。どんな時代になりますか?期待したいですね! (^O^)/

まだまだ花見です! (^^♪ (^^♪ 

 古典落語の演目のひとつに、長屋の花見」が有ります。上方では「貧乏花見」と題するもので、登場人物は、大家と長屋に住んでいる店子(町人)です。

《あらすじ》

貧乏長屋の一同が、大家に呼ばれた!

みんなてっきり店賃(たなちん)の催促だろうと、おそるおそると集まる。なにしろ、十八年間の店賃を一度も入れてない者もいれば、おやじの代から払ってないつわものまでいて、戦々恐々です。

大家さん、「世間様から、貧乏長屋なんぞと言われているが、春の盛りだし皆で上野の山に花見としゃれ込もうでは無いか」と言われ、びっくり仰天する店子たち! 

酒も一升瓶三本用意したと聞いて、一同大喜び 、(^O^)/ 

ところうが、これが番茶を煮だして薄めたもの! お茶がオチャケ? 重箱には、たくあんを切った卵焼! 月型に切った大根の蒲鉾! どれもこれも本ものそっくりだ! 毛氈(もうせん)も、当然代用品のむしろです。  (@_@;)

これでは、初めから意気があがらないことはなはなしい (>_<) のろのろと上野の山に到着、桜は満開! 大変な人だかりです。

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大家さん、さっそく「熱燗をつけねぇ!」と、 「なぁに、焙じた方が!」と、 

蒲鉾を食べる段になると、「大家さん、あっしゃあこれが大好きでね、毎朝味噌汁の実につかいます。そうそう、胃のちょうしが悪いときには蒲鉾おろしにしますよ!」 

「そう言えば、練馬の方でも蒲鉾畑がすくなりましたようですよ!」 

大家さん「では卵焼きを食べたらどうだい」「じゃぁ、尻尾じゃねえとこをくんねぇ」「うんこりゃ漬けすぎで、すっぺえゃー」 

大家さん「ぽりぽりとおとをたてるな~~」

「おまえ最近俳句に凝ってるそうだが、一句どうだい!」

「散る花を ナムアミダブツと 夕べかな」 

「長屋連中 歯をくいしばる 花見かな」

大家さん、「隠気でしかたがないね! 誰か、陽気に酔っぱらえ!」

「酔ったぞッ! オレは酒のんで酔ってるんだぞ!」「店賃ははらわないぞ!」

大家さん「飲みすぎか、どうだ灘の生一本は!」 「宇治かと思った!」

大家さん「口あたりはどうだい?」 「渋口だ!」

そして、湯のみをじっと見てた店子!

「大家さん、近々長屋にいいことがありますょ!」

大家さん「そんなことがわかるかい?」

「酒柱が立ちました!」 

ざっと、こんなお話です (>_<) 

                          記 4/1