「四季」 折々に思いつくまま!

いつも元気で、笑顔で、楽しい 「好々爺」です <ASC23期生>

11月です! November 霜月

ドイツにはビール、フランスにはワイン、イギリスにはスコチと、またメキシコにはテキラーと、、、、世界各国にはそれぞれのお酒があります。

日本には、美味しい日本酒があります。燗でよし、冷でよしと世界でも珍しいお酒で、四季折々さまざまな楽しみ方が有ります。日本独特な気候風土と水と米の恵みを得て、季節の移ろいとともに智恵の結晶が育ち美味しい日本酒が生まれます。

「冬」から本格的な酒造りが始まります。日本酒は低温でおいしい水、おいしい米、麹を仕込んで醪(もろみ)を造り、1ヶ月ほど発酵、熟成させます。そして厳しい寒さにより美味しい酒が生まれます。

「春」の足音が聞こえる頃、発酵した醪を酒袋にいれ酒を絞ります。力を加えずにしたたり落ちてきた最初のものを荒走り、次に垂れてくるものを「中取り」、その後絞ったものを「押切り」と言います。蔵元によって荒走りや中取りを瓶詰めしたりして出荷するのも様々です。 多くは味が馴染む秋まで蔵の中で眠ります。

「夏」新緑の頃、貯蔵している酒の熟成具合をみるために「呑み切り」が行われます。樽の呑口を開けることからその名前がつきました。「呑切り」は品質を分析して酒の出来具合を把握し、出荷時を決める大事なな行事です。

「秋」暑さもゆるみ秋の気配が感じられる頃、「冷おろし」が出回ります。通常、瓶詰めのときは火入れをするが「冷おとし」は火入れをせず冷たいまま卸すことから、この名前が付きました。この時期円熟し、調和のとれたまろやかな日本酒が、どこの蔵でも出荷を迎え次々と出荷されます。

この時期、新しい酒米が収穫され新しい酒になるのを待っています。

「日本酒には、原料になる米の精米度や醸造のしかたにより種類が違います。

吟醸酒・・・雑味の原因とになる米の表面を40%以上削り精米歩合60%以下) 低温でゆっくり発酵させ「吟醸造り」で醸造すことで、細やかな味わいの酒となる。

純米吟醸酒・・吟醸酒の中で、醸造アルコールを一切つかわないもの。

大吟醸酒・・・精米歩合50%以下醸造する。

純米大吟醸酒>・・・大吟醸酒の中で、醸造アルコールを一切つかわないもの。

純米酒 精米歩合70%以下> 文字通り米だけで造られ、醸造アルコールなどは一切添加しない。 一般的に地元の米と水、そして蔵で育て上げた酵母だけで作り上げ、素朴で酒本来の味が楽しめる。

本醸造酒 精米歩合70%以下> 個性が強すぎず料理のじゃまをしない。デイリータイプの代表。 吟醸酒クラスの香りや味わいを持ったものもあり、好みのタイプを見つける楽ししさも!

◆生酒 日本酒は貯蔵する前と瓶詰めする前の2回火入れ(加熱処理)を行うが、この火いれをしないもで、フレッシュな味わいが堪能できる。

◇生貯蔵酒 1回目の火入れをしない酒

◇生詰め酒 2回目の火入れをしない酒

◆古酒 熟成年度(毎年7月~翌年6月まで)を過ぎた酒はすべて「古酒」と呼ばれれ、1年古酒から数十年まである。 低温の冷暗所で長期熟成させ、琥珀色を帯びた酒となり、強い個性がある。

にごり酒 お酒が出来あがる直前(発熟完了の直前)のものを荒ごししたもの。白く濁った独特の舌触りと、のど越しがある。

酒の美味しい温度 冬は暖かい部屋で冷酒も乙なものですが、寒い時期にはやはり燗がいいですね。また夏の暑気払いといえば昔は冷酒とされていました。暑い日はビールもいいですが、何といってもキリッと冷えた生酒がいいですね!

では、その温度によって呼び名があるのをご存じですか?

◆燗の呼びかたとして、

◇日向燗(ひなたかん)30℃前後

◇人肌燗(ひとはだかん)35℃前後

◇ぬる燗(ぬるかん)40℃前後

◇上燗(じょうかん)45℃前後

◇熱燗(あつかん)50℃前後

◇飛びきり燗(とびきりかん)55℃以上

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◆冷の呼びかたとして、

◇冷や(ひや)常温

◇涼冷え(すずひえ)15℃前後

◇花冷え(はなひえ)10℃前後

◇雪冷え(ゆきひえ)5℃前後

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銘柄や種類によっておすすめも色々あり、呑むときの温度でも味わいが広まり、   日本酒の楽しみかたがいく通りもありますね!

今晩あたり人肌燗でいかがですか !

日本酒の賞味期限は、?

日本酒の瓶(ラベル)に記載されている製造年月日は、通常お酒を瓶ずめした日であって、賞味期限ではありません。

日本酒は非常に光に弱く、太陽光の下に30分置いただけで茶色くなって劣化臭がします。蛍光灯や殺菌灯にも影響します。家庭で保存する場合には、新聞紙で包んだりUVカツトの袋に入れ保管することです。

冷蔵庫等の温度変化の無い冷暗所で保管状態さえしっかりしてやれば、10年以上も保管し熟成させて楽しむことが出来ます。 しかし製造当初の色、香り、味とは異なり個性的な味に変化し、好き嫌いがはっきり分かれますので、注意! 

そこで一言 !

一度開栓したら早く召し上がるのが最高に美味しく呑めます ヽ(^o^)丿

賞味期限より大事なのは保管方法です。基本的には一年以内に召し上がるのが良い!

                               記 11/1