「四季」 折々に思いつくまま!

いつも元気で、笑顔で、楽しい 「好々爺」です <ASC23期生>

3月(弥生)もう桜のたよりが、 (^^♪

日ごと暖かさを感じ春がそこまで! 

花と言えば桜ですね! 3月「弥生:やよい」の原語は「弥」には「いよいよ」の意味があり、「草木がいよいよ生い茂る月」から3月は「弥生」になったとする説が有力だそうです  (^O^)/

古くは、花と言えば、「梅」でした! 梅は奈良時代前頃に中国より伝来し人気を博し、『万葉集』にはおよそ4200首のうち108首が梅が詠まれています。それが、平安時代に編まれた『古今和歌集』では、梅を詠んだ歌は18首で、桜は70首と逆転しています。以後 花と言えば『桜』が定着したようです。

日本人にとって、春の花はと言えば『桜』ですね!

皆さん、今年はどこで桜を見ますか?

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世界遺産 奈良『吉野山一帯を含む霊場と参詣道』が2004年に指定され15年にもなります。

桜の名所、吉野山には神社仏閣が点在し『日本書記』や『古事記』にも登場する多くの歴史が有ります。 桜は山麓から山頂へおよそ3万本にもおよび「一目千本」と称せられ、4月下旬まで咲き誇り楽しむことが出来ます。 品種は日本に自生する代表的な「シロヤマ桜」で古代から詩歌にも多く詠まれ、人々を魅了して来ました。

吉野に庵を結んだ、平安時代歌人 西行法師は桜をこよなく愛し、吉野の桜を詠んだうたは60首余もあります。その一つに!

吉野山こずゑの花を見し日より 

      心は身にもそはずなりにき

吉野山で梢の花(桜)を見た日から、心はいつも身体から離れているようになってしまったと、吉野の桜が心に焼き付いてしまつたと詠っています

吉野桜に魅せられた古人たちには、源頼朝に追われた義経が、静御前武蔵坊弁慶を伴い桜を見たとの伝説が有ります。 その後、南北時代に後醍醐天皇南朝の皇居を定め、57年間にわたり吉野朝(南朝)が置かれた吉水神社もあります。 また豊臣秀吉も、徳川家康前田利家伊達政宗など総勢5000人を共に、5日間も大宴会を開いたそうです。松尾芭蕉西行の足跡を追って「西行庵」をニ度訪れています。

よし野にて 桜見せふぞ 檜の木笠  芭蕉

ひの木の笠よ さあ吉野に連れて行って 桜を見せてやるからな、

 金峰山寺(きんぷせんじ)修験道の聖地でインドに起源を持たない日本独自の山学嶽仏教で、秘仏本尊 金剛蔵王権現 (3体)が安置されています。

向かって右より、 千手観音(615cm) 釈迦如来(728cm)  弥勒菩薩(592cm)  過去・現世・来世をあらわしている。          《写真はネットから》

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権現とは、「権(かり)の姿で現れた神仏」の意で、仏・菩薩・諸尊・諸天善神・天神地祇 すべての力を包括しているという。

《今年の特別 ご開帳 2019・3・30 ~ 5・6  拝観料 ¥1,000.- 》

吉野にきたら、是非味わっておきたいのが吉野葛ですね! 根に含まれるデンプンを精製し乾燥させた粒子を、水を加えて火にかけると、白っぽい色から透明になり、粘りやコシが出て喉こしの良い吉野葛となります。

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黒密をかけてたべる葛きりは絶品です。桜の花びらを浮かべた葛湯、葛餅、葛千菓子、まだありますよ! 葛うどん、葛洋かん (^^♪ 素朴さと味わいも楽しみです。

「言わぬが花  吉野山」 「吉野山 転びても  まだ花の中」

どこで愛でる「さくら」にも、たくさんの歴史があり、ロマンがあります!    

決して遠くに行かなくても「さくら」は、いつも笑顔で迎えてくれますね!

日本国の花は「菊」ですが、「さくら」は、時空を越えて日本人に愛され、みんなの こころに咲く花ですね! (^^♪  

今年の花粉飛散量は昨年の4倍以上とか! お出掛けかけにはマスクを忘れないように!  

                                3/15  記