平成天皇の生前退位が問題になったのが昨年の7月頃で、約半年過ぎた今日(4月1日)新元号「令 和」と発表されました。「令 和」とは、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つという意味です (^^♪
『令和』の出典は、中国の古典からでなく、日本最古の歌集『万葉集巻五』「梅花の歌三十二首の序文から、
『時、初春の令月(れいげつ)にして、
氣寂(よ)く風和ぎ、梅は鏡前の粉名を柀ぎ、
蘭は珮後(はいご)の 香を薫(かおら)す』
『万葉集巻五』: 天平2年(730)1月13日・越中国守 大伴家持の父 旅人の館で行われた梅花の宴にて詠まれた、三十二首の序文にあります。(旅人作か?)
昭和天皇が昭和64年1月7日午前に崩御され元号が「平成」となった時は、まだ現役で急な事態の対応にバタバタしたのが思い出されます。今回は生前退位で事前に発表で、少し余裕があり安心ですネ!
我々も、もう少し新しい年号「令 和」にお世話になります。どんな時代になりますか?期待したいですね! (^O^)/
まだまだ花見です! (^^♪ (^^♪
古典落語の演目のひとつに、「長屋の花見」が有ります。上方では「貧乏花見」と題するもので、登場人物は、大家と長屋に住んでいる店子(町人)です。
《あらすじ》
貧乏長屋の一同が、大家に呼ばれた!
みんなてっきり店賃(たなちん)の催促だろうと、おそるおそると集まる。なにしろ、十八年間の店賃を一度も入れてない者もいれば、おやじの代から払ってないつわものまでいて、戦々恐々です。
大家さん、「世間様から、貧乏長屋なんぞと言われているが、春の盛りだし皆で上野の山に花見としゃれ込もうでは無いか」と言われ、びっくり仰天する店子たち!
酒も一升瓶三本用意したと聞いて、一同大喜び 、(^O^)/
ところうが、これが番茶を煮だして薄めたもの! お茶がオチャケ? 重箱には、たくあんを切った卵焼! 月型に切った大根の蒲鉾! どれもこれも本ものそっくりだ! 毛氈(もうせん)も、当然代用品のむしろです。 (@_@;)
これでは、初めから意気があがらないことはなはなしい (>_<) のろのろと上野の山に到着、桜は満開! 大変な人だかりです。
大家さん、さっそく「熱燗をつけねぇ!」と、 「なぁに、焙じた方が!」と、
蒲鉾を食べる段になると、「大家さん、あっしゃあこれが大好きでね、毎朝味噌汁の実につかいます。そうそう、胃のちょうしが悪いときには蒲鉾おろしにしますよ!」
「そう言えば、練馬の方でも蒲鉾畑がすくなりましたようですよ!」
大家さん「では卵焼きを食べたらどうだい」「じゃぁ、尻尾じゃねえとこをくんねぇ」「うんこりゃ漬けすぎで、すっぺえゃー」
大家さん「ぽりぽりとおとをたてるな~~」
「おまえ最近俳句に凝ってるそうだが、一句どうだい!」
「散る花を ナムアミダブツと 夕べかな」
「長屋連中 歯をくいしばる 花見かな」
大家さん、「隠気でしかたがないね! 誰か、陽気に酔っぱらえ!」
「酔ったぞッ! オレは酒のんで酔ってるんだぞ!」「店賃ははらわないぞ!」
大家さん「飲みすぎか、どうだ灘の生一本は!」 「宇治かと思った!」
大家さん「口あたりはどうだい?」 「渋口だ!」
そして、湯のみをじっと見てた店子!
「大家さん、近々長屋にいいことがありますょ!」
大家さん「そんなことがわかるかい?」
「酒柱が立ちました!」
ざっと、こんなお話です (>_<)
記 4/1