「四季」 折々に思いつくまま!

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6月「水無月」 例年になく早い梅雨が !

夏めく、、6月 ! 水無月(みなづき)、涼暮月(すずくれ)、蝉羽月(せみのは)、鳴神月(なるかみ)などと、 古人は憂鬱なつゆ時期も楽しみ美しくもロマンチックな呼び名が付いています。

今年の東海地方梅雨入りは、5月16日と例年に比べ21日も早い! 昨年は6月10日で、統計開始以来2番目に早い記録だそうです (@_@。

この雨を大きくみ方に、織田信長は歴史をかえた!

豪雨をおかして挙兵し、激しい雨を隠れ蓑にして敵のスキをつき今川義元軍勢4万に対して信長はわずか2千の兵で勝利を収める。田楽狭間で今川義元を討ちとった奇襲作戦は後梅雨であった。 現在の暦になおすと6月22日梅雨末期!

そして、鉄砲隊に頼る信長軍、長篠の合戦は梅雨の晴れ間中を利用し、武田勝頼の騎馬隊を蹴散らして勝利する。 鉄砲が戦いの主役となった長篠の戦いも梅雨 !

梅雨を味方に信長は天下人へとつき進み「梅雨将軍」とも呼ばれていますが?

1687年(江戸貞享4年)に刊行された「日本歳時記」に、「此の月淫雨ふるこれを梅雨(つゆ)と名づく」とあるそうです。 もっと早くから存在した言葉なら、和歌や俳句に使われているはずでが?  おそらく薩摩藩が1609年に琉球征伐した後に琉球を通して伝わったのではないかと言われています。 織田信長は1582年本能寺の変で死んでいますから「梅雨将軍と呼ばれた」は変な話ですね??後に講談などで語られたようです!

信長、ほぼ 天下統一を成し遂げたという時、秀吉が梅雨で増水した川をせき止め、毛利の大軍と対戦し、備中高松城を水攻めにしていた時も、また梅雨の時期であった。

こして信長は、雨を味方に運を開いてゆくが !

天正十年六月二十一日未明のこと、本能寺の変で信長の悲運な最期は、やはり梅雨の時期であった
『信長(しんちょう)公記』に!
本能寺取り巻き、勢衆、四方より乱れ入るなり。
(中略)是は謀反か、如何なる者の企てぞと、御諚(ごじょう)のところに、森乱(もりらん)申す様に、明智が者と見え申し候と、言上候へば、是非に及ばずと、上意候。

織田信長の家臣で、 雨にひどく憂鬱(ゆううつ)になり、晴れた日は別人のように快活になる男! 明智光秀、 

ときは今 あめが下知(したし)る 五月哉(さつきかな) 

                                光 秀

本能寺の変の前、京都の愛宕山 連歌会詠んだ発句  天正10年5月28日(24日とも) 

1582年(天正10)京都本能寺に滞在していた織田信長に謀反を起こして襲撃する。 はからずも、旧暦6月2日で梅雨時期であった。

 まさか光秀が !
「人間五十年、下天(げてん。化天とも)の内をくらぶれば 夢幻の如くなり 一度生を享け、滅せぬもののあるべきか」 

信長が好だった謡曲「敦盛」の一節である。

そして「是非もなし(しかたない)」という言葉を残し、世を去る。

 信長と梅雨、不思議な「運命」とのめぐり合わせ?

* 1534年6月23日 信長が生まれる

* 1560年6月12日 桶狭間の戦いで勝利する

* 1575年6月29日 長篠の戦いで勝利する

* 1575年6月20日 高松城の水攻めで勝利する

* 1582年6月21日 本能寺の変にて他界する

6月に生まれ、6月に没した信長、偶然では片づけられない不思議な「梅雨」!   尾張の風雲児 、戦国の世を切り開いた信長、48歳の人生!

 雨が降ったから大敗北? 天気は歴史を動かす!    革命期のフランスの軍人ナポレオン・ボナパルトは、ロシア遠征が大雪の影響で大失敗に終わり、ワーテルローの戦いでは、大雨で開戦を遅らせたせいで敵の援軍が間に合ってしまったために大敗するなど、国の歴史の転換期には天気や気候が深く関係し、人間の運命までも影響を与える雨! 不思議な力が!

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咲いていると雅やかな雰囲気を与えてくれるアヤメですが、実はアヤメの全草にはイリジェニン、イリジン、テクトリジンといった毒成分が含まれています。動物を飼っていたら、誤って動物が食べないようにアヤメの周りに柵などを設置した方が良いですね!
 梅雨は日本独自のもの ?

「もしヒマラヤがなかったら、日本に梅雨はなかったかもしれない」と言われています。

ちょうど梅雨の時期、北半球を大きく巡っている偏西風はヒマラヤ山脈などの高山地帯にぶつかり、南北と2つの気流に分断されます。北側を行く気流は大陸を通るため乾いた気団に、南側を行く気流は東南アジアを通るため湿った気団になります。この分断された2つの異なる気団がふたたび合流するところに、ちょうど日本列島は位置しているのです。

前線というのは、性質の異なる2つの気団のせめぎ合うところに発生します。よって南北2つの気流の合流するところに前線が生まれ、1ヶ月以上の長きにわたる日本固有の雨期「つゆ」をもたらすのです。

クレオパトラの鼻がもう少し低かったら世界の歴史は変わっていたかも !」といいますが、ヒマラヤがもう少し低かったら、日本に梅雨は無いかもしれませんね!

梅雨は日本のほか、中国や韓国など東アジアにもあり、中国で梅の実が熟する頃の雨季を梅雨(めいゆ)と呼ばれています。それが日本に伝わったとされています。また韓国では「チャンマ」と呼ばれています。

日本では、黴(かび)が生えやすい時季なので「黴雨」と書いて「ばいう」と名付けられたようですが、ちょうど梅の実が収穫される頃にあたることから「梅」の字をあてて「梅雨」と書くようになったといわれています。

音読みで「梅雨(ばいう)」

「つゆ」とよむようになったのは江戸時代からといわれます。それは「露」の連想からとも、梅の実が熟して潰れる時季であることから「潰ゆ(つゆ)」など、諸説あります。古くは「五月雨(さみだれ)」「つゆ」「ながし」などと呼ばれていました。

 ヨーロッパなど他の国も梅雨はあるの、、?

「梅雨」は、ヨーロッパや北アメリカにはありません。 何故なら、梅雨をもたらす原因に、ヒマラヤ山脈の存在が欠かせないからです。
8000メートル級の山々が連なるヒマラヤ山脈は、ジェット気流(上空の強い西風)の流れに影響を与え、梅雨前線が形成されるのです。つまり、ヒマラヤ山脈が梅雨の生みの親なのですから!

では梅雨の無いヨーロッパや北アメリカの5月6月の天気は、、?

パリでは、年間を通して月降水量は50〜60ミリです。 ロンドンなども含めて、雨量が多い季節はありません。

ニューヨークでは、一年でもっとも雨が多いのは7月ですが、月雨量は110ミリ程度です。最も少ない2月は70ミリですので、季節による変化は小さいです。
アメリカ西海岸のサンフランシスコやロサンゼルスは夏が乾季で、5月から9月は月降水量は10ミリ以下です。
ただし、雨が多い冬でも50〜100ミリ程度で、東京は6月と7月は月降水量はそれぞれ160ミリ以上です。九州ではそれぞれ300ミリを超えます。

こうのように比べてみると日本って雨が多いんですね! 

勿論その年の気象、また地方によって異なりますが、雨は自然からの恵みで、この時期には田んぼに水を引き田植えの準備に大切な雨です。 でも、、多いと心配ですね線状降水帯で豪雨で被害甚大 (>_<)

日本で起きている集中豪雨の3分の2ほどが線状降水帯によるものだと言われています。「線状降水帯」は、2017年には流行語大賞にノミネートされるほど注目された言葉です。

 気象庁は、線状降水帯を次のように定義しています。「次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される。線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域のこと」

地球温暖化は、梅雨になにか影響があるの

近年、地球温暖化によって、世界中の気候が変わりつつあると言われています。日本も例外でなく、気温や海水温の上昇によって、甚大な被害を及ぼす集中豪雨がいたるところで発生し台風の規模、勢力も強大化し、季節はずれにやってくるケースも増えています。

今後、地球の温暖化がさらに進めば、日本の梅雨は長引くと予想されています!

気象庁が発表した梅雨期間に降る雨の量は、九州南部と北日本の一部を除いて、平均的には多くなるだろうと予想され、北陸から山陰地方では、7月に大雨が降りやすくなるほか、降水量の年々変動が大きく、大雨と少雨が極端に起こる可能性が大であると!
また、近年、関東では5月の日照時間が少なくなってきており、梅雨入りが早まっていくのではないかとも予想されるとのこと!

梅雨入りが早くなると日本の天気に何か影響があるのか?

夏が早くなるとか・・夏が長くなるとか・・暑さという意味では夏の期間は延びますが、梅雨明けについては、早くなるとは断言できないようです。気象庁気象研究所は、100年後には降水量と雨の強度が増加し、梅雨明けが8月にずれ込むのとの予測もあります。つまり、梅雨明けしないまま立秋を迎えることもありえるということです。そんなことになると、稲作はどうなるの! 野菜などの作物はちゃんと育つの! 水害への備えは十分なのか! 果たして日本の国土は気候変動に耐えうるのか心配ですね! 

今年の梅雨入りが例年に比べ21日も早い! そして今年の東海地方の梅雨明け長期予想では例年並みとか? コロナ感染拡大するばかりで心配ばかり (>_<)

紫陽花には雨がよく似合う !ふる雨が染めたかのように紫陽花の花が色づく梅雨の日々 ! その紫陽花の花は少しずつ色を変えていきます。「咲きはじめの青、それが白みがかったかと思うと、紫碧色(しへきいろ)の深い色に。雨にぬれていくと、その青は紅に、そして、青黄から茶褐色になって枯れていく」まさに、紫陽花の七変化!

正岡子規の句に、
    紫陽花や きのふの誠 けふの嘘

粋でちょっとにくい花、 様々な色の紫陽花が咲いているのはよいものですね!

日本原産の紫陽花、古くに中国へ伝わったものが欧州へ渡り、改良されて再び日本に里帰りしたのが セイヨウアジサイ です。

長崎オランダ商館の医師シーボルトは、この花に「オタクサ」と名前を付けた。愛人だった「お滝さん」の名を忍ばせたという説が! 長崎では、今も紫陽花を「オタクサ」と呼んでいる。 (^^)/

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今、庭に咲いている紫陽花は昨日の白い色から紫へと変わりつつあります。
そのせいなのでしょうか、紫陽花の花言葉は「変わりやすい心」です!

 こように梅雨になると紫陽花が思い浮かびますが、
タチアオイ立葵)」も別名「梅雨葵」と呼ばれてる!

 花はハイピスカスに似ていて、梅雨入りの頃に花が咲き始めてだんだんと茎の下から上の方へと「咲き上がる」性質を持っています。花穂の下から上へと順々に咲いていくタチアオイ(立葵)は 2mを超す草丈になり、一番上の花が咲いた頃に梅雨が明けるそうです。その年の梅雨の傾向に合わせて開花時期も合うことになるのだとか。鮮やかな花の開花状況を見て雨の日も楽しんでいきたいですね。

日本には中国から薬草として持ち込まれたのが始まりで、採取した花を日干しで乾燥させたものが蜀葵(しょっき)と呼ばれる生薬の一種で、薬品のない時代は咳止めなどとして使われていたようです。        (画像はネットより)

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中国原産と考えられていたが、ビロードアオイ属のトルコ原産種と東ヨーロッパ原産種との雑種とする説が有力です。   

 偏西風の流れが北上し、ヒマラヤで分断されていた気流がひとつにまとまると、梅雨前線が消滅して、日本は梅雨明けを迎えます。紫陽花の咲く雨期の季節から、カラッと陽気な紺碧の夏へ、季節の扉が一気に開かれ夏本番を迎えます

6月11日は「傘」の日です。 傘は、雨傘としての使用より、日傘としての使用の方が歴史的には古く、すでに約4000年も前に、エジプトやペルシャなどに、証拠づける壁画などが発見されています。 (画像はネットより)

 日本では、仏教が伝来する552年 に欽明天皇の時代、百済聖王の使者が「ひがさ」として伝わったとされ、その後日本独自に「傘文化」が発達しました。

古来、かさとは「笠・蓋」を指し、傘は「差しがさ」と呼称し「傘・簦」には柄(え・から)があり「からかさ」とも読むみ、 日本語では使う目的により 雨傘(あまかさ)・ 日傘(ひがさ)・唐笠(からかさ)また材質から、和傘・洋傘 又はこうもり傘とも言います。

なぜ「こうもり傘」と呼ばれたか? ペリーが来航した際に持ち込んだ洋傘を「その姿が蝙蝠(こうもり)の様に見ゆ」と比喩したから生まれたとの説が最も有力です。

広く一般に使われはじめたのは、江戸時代中期以降のことで、それ以前の庶民の雨具といえば「菅笠(すげがさ)」と「簑(みの)」でした。

江戸時代の浮世絵師 安藤広重の書いた「大橋あたりの夕立」(名所江戸百景:1857年頃)には激しく夕立のなか傘をさしている姿が書かれています。また歌多川歌麿美人画にも傘をさした町人が描かれています。

当時すでに生活必需として「傘」広く普及していたことが推察出来ます。映画で時代劇には、浪人が傘張りをする場面が有りますが、これは「和傘」唐傘とも呼び中国の唐(から)伝来かの説が有ります。

それまでの傘は開きぱなしで閉じれない傘がカラクリのように自在に開閉できる事に驚き「まるでカラクリのようなかさ」が縮まって「からかさ」と呼ぶ説が有力です。  和傘は歌舞伎や日本舞踊など独特の進化を遂げ、他国に類を見ない日本国有の「かさ文化」が発達しました。

江戸の心意気「傘かしげ」
傘を差しながら狭い道をすれ違う人が、相手にぶつかったり、雨のしずくが垂れたりしないように傘を傾ること、これを「傘かしげ」といいます。庶民が傘をさすようになった江戸時代、商人の心意気を示した「江戸しぐさ」の一つです。何気ないしぐさですが、漢字にすると「仕草」ではなく「思草」と書くそうです 

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今年も「沙羅双樹」の花が咲いた!インドでの高地に自生するフタバガキ科の花、日本では「夏つばき」と呼ばれています。
 
日本全国の「傘」の年間消費本数は約1億3,000万本と世界一で、そのうち8,000万本がビニール傘、その消費量は世界一とまで言われています。そのビニール傘の90%は中国製といわれます。

 国内の遺失物の31%が傘。さらに拾得数に対する遺失物届数の割合は、財布は107.4%、携帯電話は165.1%に対し、傘ではわずか1.8%ど、日本は安価で駅やコンビニなどで傘が購入できる一方で、傘を大切にする意識が低い国なのかな? 

その例に、5月下旬、東京・新宿区の繁華街の早朝に区から委託清掃会社が大量のビニール傘を回収、わずか数百メーターの歩道に捨てられた50本ものビニール傘 (@_@。

多い日は500本もゴミとして回収されるそうですが、でも使えるものが多くてもったいないと、(@_@。 何故か? 突然のゲリラ豪雨などの突然の雨で慌てて買って、雨がやみ捨ててしまう人が多いとのこと、(>_<)
 
日本の「折りたたみ傘」の使用率は世界の半数以下だそうです。
その要因として挙げられるのが「傘といえばビニール傘」という意識が定着し、「折りたたみ傘」は世界平均で55%で、日本では21%と半数以下だそうです。
やはり ビニール傘が良いのかな 、(?_?)
 
中日新聞 中日春秋より> 

学校のテスト「氷がとけたら何になるでしょう」「水でなく春」と答えた児童がいた! 子供の豊かな発想力を語る際に今も語られる話です。

今、地球全体の三倍の速さで北極圏の温暖化が進んでいる。「氷や雪がとけたらどうなるの!」「水でなく戦争がおきる」と言われている。

米国・ロシア・中国が北極海航路にと思惑が、海底資源の開発競争が、そして軍事的活動が活発化と、いろんな思惑が時間とともに緊張が高まりそうだ。宇宙で月も火星でも何か戦いが始まりだした予感がします。国際的平和利用は大歓迎だが、争いは大反対、何かが起きる前に国と国の雪解けを願い「素晴らしい春」が来てほしいと願うばかり !

                          記 5/31 Marui