「四季」 折々に思いつくまま!

いつも元気で、笑顔で、楽しい 「好々爺」です <ASC23期生>

風薫る5月 (^_^) 旅するチョウ!? 

日本唯一の渡り蝶、

驚異的な距離を旅する謎多き「アサギマダラ」

春が訪れ、花々の開花に合わせ、待ってたように蝶たちが可憐に舞い楽しませてくれます。その蝶は、ほぼその周辺において短い生涯を終えます。 

しかし「アサギマダラ」は世界で類を見ない、春と秋に日本列島を縦断し、海を渡り台湾までもの長距離を旅する蝶です。そんな蝶が日本にいるのをご存じでしょうか ?

クレマチスの花が咲いた! テッセンとも呼ばれ中国に自生している6枚の乳白色の花弁をもち、雄しべが花弁化している一つの原種のことです。 クレマチスは、世界にたくさんの野生種、原種があり、これらの交配によって多くの品種が生まれています。

4/4 中日新聞 記事に、

まだら模様の鮮やか羽で長距離移動するチョウ「アサギマダラ」を呼び寄せるフジバカマの株わけが、大府横根町の二ツ池公園で、3月27日に市民約50人が参加して、花壇や通路脇に約1000株が植えられた。 そして、フジバカマの花は 8月頃に咲き始め蜜に誘われ「アサギマダラ」が、 9月~10月上旬に飛来します

蝶「アサギマダラ:浅葱斑タテハチョウ科マダラチョウ亜科の蝶で、翅(はね)を広げた大きさが10センチほどで、アゲハチョウくらいの大きさでです。

学名は「パランティカ・シータ・ニッポニカ」で、日本 “国籍” の蝶です。

翅に淡い浅葱色(あさぎいろ、薄い水色に近い色)のまだら模様があることから、この名前が付けられています。

このまだら模様の部分には鱗粉(りんぷん:はねの模様を形づくる細かい粉)が少ないため、半透明に透き通っています。

浅葱あさぎ色」とは日本古来にいう「青緑色」のことをいいます。
アサギマダラの寿命は羽化後 4 ~ 5 ヶ月と蝶にしてはかなり長く生息しますが、暑さも寒さも苦手で、快適な気温・場所を求め移動します。  (写真はネットより)

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アサギマダラは、体内に毒をもっていますが、人がさわっても問題はないそうです。 毒と言っても誤って食べた鳥が嘔吐(おうと)する程度だそうです。

『アサギマダラ』といえば、『藤袴』の花!

藤袴:フジバカマ 」は、秋の七草の一つで、万葉集で詠まれていたり源氏物語には「藤袴の巻」があるなど日本人に親しまれてきた草花です。

秋の七草」とは、女郎花(オミナエシ)、尾花(ススキ)、桔梗(キキョウ)、撫子(カワラナデシコ)、藤袴(フジバカマ)、葛(クズ)、萩(ハギ)の7種類です。

万葉集に、山上憶良が詠んだ、
「萩の花 尾花 ・葛花・ 瞿麦(なでしこ)の花・ 姫部志(をみなへし) また藤袴・ 朝貌(あさがお)の花」という詩が由来とされています。万葉集では藤袴が登場するのはこの歌のみです。ですから、当時は藤袴はそれほどメジャーではなかったようです。

源氏物語の「藤袴」は、五十四帖の第三十帖に、巻名は夕霧が詠んだ「同じ野の露にやつるる藤袴 あはれはかけよかことばかりも」という和歌に由来します。

藤袴」は、奈良時代に中国から日本に渡来し、かつては本州以南の山野で広く自生していましたが、フジバカマは現在では国のレッドデータブックで準絶滅危惧種に指定されています。

京都では「絶滅寸前種」にも指定されています。1998年に京都の大原野で再発見された野生種の藤袴が増殖に成功し、京都各地の寺社へと広がり美しい花を咲かせアサギマダラはじめ多種多様のチョウがやってきます。

茎と葉にクマリン系の香りがあり、乾燥させたフジバカマの茎や葉っぱには桜の葉のような香りを放ちます。 中国では芳香剤として利用されています。<写真はネットより>

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市販されているフジバカマの多くは「サワフジバカマ」というものです。

令和の典拠となったのは、万葉集
「初春月、気淑風、梅披鏡前之粉、薫珮後之香」
という序文の一節です。
そして、「蘭」とは、今のラン科の植物ではなく藤袴のことという説が最も有力です。
秋の花である藤袴がなぜ初春に? と疑問を持つかもしれませんが、これは藤袴の葉を乾燥させて作った「匂い袋」のことを言います。

2008年 KBS京都が中心となって源氏物語千年紀」を前に「守ろう藤袴プロジェクト」が立ち上げられました。(KBS:京都にあるテレビ・ラジオの放送局)
そして、2010年までの3年間で7,000株もの藤袴を育て、小学校などに分配しました。

京都 梅小路公園の朱雀の庭で毎年開催されている「藤袴と和の花展」も藤袴プロジェクトの一環として2009年から始まりました。(2020年・2021年は中止)
こうした努力が実を結び、今では京都各所で原種の藤袴を見られるようになりました。

京都御所の近く「廬山寺:ろざんじ」は、紫式部の邸宅跡と推定され源氏物語執筆の地として知られています。
紫式部は、この廬山寺の地で、藤袴の花を求めてアサギマダラが飛び交うなか、源氏物語の「藤袴」の巻を書いたのかもしれませんね !

ハナニラ」の花も咲いた! 「別名 ヘツレヘムの星」と言われます

1980年代ごろから、全国各地で集団で集まる「アサギマダラ」の行方を調べる調査が毎年全国で行われています。
その方法は、アサギマダラを捕獲して翅の浅葱色の部分に「日付・場所・捕獲者など」の記号を油性ペンで書き込んで放し、再び捕獲された情報を集約するマーキング調査です。

メモデータは、後日マークした個体が他の場所で捕獲されたときに、そのアサギマダラがどこから飛来したのか、何日かかって移動したのかなどがわかる貴重なデータとなります。

f:id:marui-hall:20220411094557j:plain <写真はネットより>

こうした調査の結果、春には沖縄・台湾から本州・北海道へ北上することや、秋には北海道・本州から沖縄や台湾まで南下をすることが明らかになり、その移動距離が約2000キロを超えるものもあることが分かってきています。

こように「アサギマダラ」蝶の生態を解明したのは、全国に数千人いる蝶の愛好家が捕らえた蝶の羽にマジックで捕獲場所と日付を書いて放し、別の地域で再捕獲した人がインターネットの掲示板にその情報を載せる事で判明しています。今では愛好家のネットワークは国境を越え台湾にも広がっています。

観察組織には、小中学生もマーキングに参加しています。こうした人たちの努力のおかげで近年その幾つものルートが解明されてきています。毎年いろんな記録が更新され驚く結果が分かって来ています。

これまで津軽海峡を越える事がなかったアサギマダラが近年、北海道やサハリンで目撃されるようになりました。 何故かと疑問が??
温度変化に敏感なことから 地球温暖化 との関連が指摘されています。

地上で優雅に飛ぶ「アサギマダラ」は、一度舞い上がると、ワシやタカのように翅をはばたかず、上昇気流にのっている姿から、うまく風に乗っていることで長距離移動を可能にしていると考えられています。

日本列島を縦断、さらに南の沖縄や台湾・香港まで2500キロ以上飛んで行きます。そして、翌年の春に、その逆コースを日本に渡ってきます。

「南下」のルートと「北上」のルートはまったく異なるらしく、暖かい黒潮の上昇気流や上空の季節風などを活用したり、あるいは回避したりと何かしらの自然現象が関係しているのかもしれません。

台湾あたりで多く捕獲されるようですが、さらに遠くの香港などでも発見されており、一説には中国広東省の山奥あたりが最終目的地ではないかともいわれています。

飛行日数が 83 日で、飛行距離はなんと約 2500㎞ も移動 !

この記録は、世界ランキング 第 2 位だとか!
ちなみに 1 位は「オオカバマダラ」で、アメリカ-メキシコ間の 3800㎞ だそうです。

アメリカに「渡り蝶」で有名なオオカバマダラがいます。 マダラチョウの仲間で、8~10センチほどのきれいな黒とオレンジの翅(はね)を持ち「Monarch Butterfly」(王様の蝶)と呼ばれています。アメリカのロッキー山脈を境に、西部個体群と東部個体群に住み分けていて、秋になると西部個体群はカリフォルニア、東部個体群はメキシコに移動し集団で越冬します。

カナダからメキシコまではざっと3800キロメートルで、越冬地で過ごしたオオカバマダラは、春になると今度は北に戻るのです。すごいのは同じチョウです。

まだまだ解明が難しい飛行ルートのようですが、マーキングと捕獲によっていくつものパターンが存在することが分ってきています。

南下する場合を例にあげれば、紀伊半島あたりに集結 ➡ 高知県に移動 ➡ 最適なタイミングを見計らって室戸岬足摺岬などから一斉に出発  いくつかの島々を経由しながら最終目的地に向かうようです。

そして、アサギマダラの中継地として有名なのが、大分県国東半島沖の「姫島」や奄美大島の東にある「喜界島」です。

「姫島」などは、 人気番組 NHK:「クローズアップ現代」 で紹介されて以降、春と秋の一時期にはアサギマダラ目当ての観光客がどっと押し寄せるとのことです ! (>_<)

また、2015年1月11日、NHKの番組でアサギマダラが取り上げられました。ダーウィンが来た!「日本縦断2000キロ!旅するチョウを追え」 という30分番組でも紹介されました。

「アサギマダラ」の生態について、まだまだ分からないことも多いですが、危険を冒してまで長距離移動する目的は、次世代の生活場所を広げるための行動とも考えられ、厳しい自然界でたくましく生きている蝶とも言えます。

市民調査で明らかになってきたアサギマダラの生態!」その「謎」に何かロマンがイッパイですね ! (^^)/~~~

                       <Youthbe より、>

命の危険を冒してまで 何千キロもの大移動をする。何日も大海原上空を過酷な飛行、そしてエネルギーの補給は、鳥でなくチョウがそんなパワーがどこにあるの??  その目的は単に 「快適な気温を求めての移動」など、本当にそれだけのことなのか? 詳しいことはまだわかっていません ?

今後の実態解明に期待したい謎多きアサギマダラの世界ですね!

レッドキャンピオンの花 : ナデシコ科の植物・中央、西部、北部ヨーロッパ全域および南部ヨーロッパの一部に分布している
最近の新聞、テレビも、オミクロン株とウクライナの悲惨な戦場のニュースばかりで、悲しです (>_<) そしてオミクロン株 驚異的な早さで蔓延 !!

米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、オミクロンが確認された頃は、コロナの世界感染者は2憶6千万人余で有ったのが、4月12日現在累計で5億人を突破、死者618万人超すと報告された。 現在の世界の人口は 79憶人余です !

WHOが、新たな変異株を「オミクロン」と命名したのが昨年11月26日、そして次から次へ新性型が、3回目のワクチン接種が進み重症化率や死亡化率が低くなってきたが、従来型の「BA・1」を上回る感染力の強い新型「BA・2」が確認される。

そして、英保健当局によると、この2種類が交ざった「XE」が確認され、さらに「BA・4」「BA・5」が感染が急速に広がりやすい可能性があるとも言われています。

4回目のワクチン接種の予定が!!

ロシアのウクライナ侵攻は終結の兆しさえ見えない!(@_@) 市街地への爆撃、市民虐殺、、 神よいずこに! 

ウクライナ正教会が独立したのは2019年で、三百年以上にわたりロシヤ正教会管理下にあった。

その独立騒動の発端は、ロシヤによる一方的なクリミア半島併合によるもので、プーチン政権と密接に結びつくロシア正教会は、キリスト教東方正教会 との関係を一方的に断絶宣言、東方正教会は分裂に至る。

国連事務総長東方正教会の復活祭に合わせて一時停戦を呼びかけたが、ロシア正教会のキリル総主教は、難局に際してプーチン政権の下に団結するよう国民に求めている由、、信じられな!「オーマイガー!」 4/21 中日新聞 夕刊 より、

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