「四季」 折々に思いつくまま!

いつも元気で、笑顔で、楽しい 「好々爺」です <ASC23期生>

風薫5月、

世の中が便利になるにつれ、最近季節感を味わうことも少なくなり、行事も年を重ねるごとに簡素化され、またコロナ感染拡大により3年余も何もかも中止となり寂しい限りですね。
せっかくこの美しい日本に生まれたのですから、コロナに負けず少しずつでも日々の暮らしが戻り、そして日々心のゆとりを感じたい今日この頃です。

 あやめ(菖蒲)

目には青葉 山ほととぎす 初鰹

江戸時代 中期の俳人 山口素堂(そだう)35歳頃 鎌倉で詠んだ句です

 季語が三つ!季重なり「青葉・山ほととぎす・初鰹」で、季は夏です

目には(視覚)、まぶしく輝く木々の新緑が映り、耳には(聴覚)、山ほととぎすの鳴き声が聞こえて、口では(味覚)、新鮮な初鰹を味わう!

時鳥(不如帰=ホトトギス)は5月中旬に日本に飛んできて夏を知らせてくれる鳥 !

立夏「こどもの日」から「立夏」(二十四節気の第7)です。

「夏が立つ」と書くように夏の兆しが見え始める頃と言う意味で、陽気も増し夏の気配を感じる時期ですね!

暦の上では8月上旬の「立秋」の前日までが夏ということですが、実際の肌感覚よりも暦は早め早めに季節の移り変わりを感じますね。

気象庁は今年の夏の暖候期予報を発表しています。6月から8月は全国的に平均気温は平年より高く猛暑が続くおそれ、梅雨や夏の降水量は平年並みとあります。気候は人間がコントロールできませんから、適応力が大事です。熱中症にならないように衣食住すべてに気をつけながら楽しく過ごしたいですね !

 この季節になると、「卯の花のにほふ垣根にほととぎす早も来鳴きて…」とこの歌が思い出される。しかし唱歌にあるような生垣の家は殆ど見かけないですね!

 「卯の花」画像はネットより

卯の花は、別名空木(うつぎ)とも言われ、ユキノシタ科の落葉低木。古来この花が初夏のシンボルとして愛されて来たのは、ふっくらとした蕾が米粒を連想させるからだという。 子供の頃「こめこめの花」と聞いたことが思い出される。

田植えを控えたころに咲く、卯の花のたわわに咲く花に秋の豊かな稔りを重ねて好まれたようです。また『田植鳥』と呼ばれた「時鳥:ほととぎす」との取り合せも好まれたようです。

ほととぎす空に声して卯の花の垣根もしろく月ぞ出でぬる

                        玉葉集」 永福門院

落葉低木のウツギは昔から垣根に使われることが多かったようです。
いづれをかわきてとはまし山里の垣根つづきにさける卯の花
                                    夏歌  『金葉和歌集』   大江匡房  
いづれがその家なのかよく見極めて訪れなければわからぬくらい、山里の垣根にみな卯の花が咲き連なっている。

卯の花の花房に似ていることから「おからも」卯の花と呼ばれるようになり、漢字で「雪花菜」と書く。

卯の花をこほさすはいれ豆腐売       「卯の花」   正岡子規

この俳句の「卯の花」とは、豆腐を作ったあとの絞りカスの「おから」のことを詠んでいます。

他にも寄席の世界では客席がカラになるのを嫌って、おからのことを「大入り」と言い換えたそうです。同じ子規の句に、

おしあふて又卯の花の咲きこぼれ     卯の花  正岡子規

この句は、おからではなく植物のウツギのことです。これなら寄席の世界でも大入り満員を連想できて喜ばれそうですね。

 かきつばた

かきつばた(杜若)とあやめ(菖蒲)の見分け方で一番わかりやすいのは、植えられている土の様子を見るのがわかりやすいです。かきつばた(杜若)は水辺で茎を出し花を咲かせ、あやめ(菖蒲)は乾燥した土から茎を出し花を咲かせています。

「歴史を動かした歌」  

   ときは今 あめが下しる 五月かな

                  明智光秀愛宕百韻』の発句 

 この連歌が詠まれたのは天正10年5月下旬。明智光秀の姓「土岐」と「時」を掛け、「あめが下しる」には「雨」と「天(信長)を下す」の意味を掛けたものとして、愛宕山で詠まれたのは有名な話ですね。

そして明智光秀が信長の宿所を襲った「本能寺の変」はその数日後、天正10年6月2日 早朝の出来事でした。西暦にすればこの日は1582年6月21日で、今から441年前のことです。

この事件を描いたドラマには、必ずと言っていいほどこの連歌が登場しますね!

信長は、天下の騒乱を抑えて戦国時代の終焉を目前に、天正10年(1582年)に織田信長の命を受けた家臣の羽柴秀吉が毛利氏配下の清水宗治の守備する備中高松城を、水攻めによって包囲した中国征伐を支援するため、嫡子信忠とともに京に宿泊していた。

信忠の宿所は本能寺から約1キロ離れた妙覚寺で、急変を聞きつけて信忠は父の救援に向かおうとしましたが、既に本能寺が焼け落ちたと知り、手勢5百をもって隣の二条城に籠もって応戦しました。しかし明智勢の総数は1万3千人に完全に包囲され自刃やむなきに至った。そして新しい天下人として羽柴秀吉の時代が到来する。 

クレマチスの花 イギリスをはじめとするヨーロッパでは、昔からクレマチスの栽培が盛んに行われています。しかし実は、約300種類あるクレマチスの3分の1は中国に自生するといわれています。

島国である日本では、海水浴や魚釣りなど、海は私たちにとって身近な存在です。「海水がなぜ塩辛いの ?」  疑問に思ったことはありませんか?

地球が誕生した約46億年前は、たくさんの隕石に衝突されて熱を帯び、水は蒸発し地上には存在していなかつた。

しかし、数百万年をかけて地球の表面の温度が100℃くらいまで冷えてくると、大気中の水蒸気は大量の雨となって降り注ぎ地球の表面にたまりました。

 地球が誕生したころの海水は「酸っぱかった」

これが海のはじまりで、海水は地球全体の水の2/3以上を占めていると言われています。 このとき降った雨には大気中の塩素ガスが溶けこんでいたので、海水は酸性で「酸っぱかった」 ということです。

その海水が、先に冷えて固まっていた岩石にふくまれるナトリウムを溶かして結びつき、塩化ナトリウムを含む水に変化し、海水は塩辛くなった!

海水の塩分の濃度は約3.4%です。ただし、気温が高いところでは水温が上昇するため濃度が高くなり、河口など淡水が流れている付近では濃度が低くなります。そのため海域によって3.1~3.8%とばらつきがあります。

 クロガネモチ幹にセッコクの花!

柳田國男 編『日本の昔話』に「海の水はなぜ鹹( から )い」の題名で、 岩手県の民話が紹介されています。

『 弟が白鬚の老人に諭されて 麦饅頭 をもって小人たちのところへいき、宝の「石臼」と交換する。 そして臼を廻して米や鮭などはじめ、年越しに入用な品々をぞくぞくと出す。 さらには新築の屋敷と土蔵まで出させてしまいます。

兄がこの宝の「石臼」を盗み出し、船に積んでどこかの島で長者になろうとたくらむが、甘いお菓子ばかり用意したため、「石臼」に塩を出させるが止め方がわからず船ともに沈んでしまいます。

 (画像はネットより)

いまだに『石臼」は海底で塩を出し続けており海の水は塩からい』と言う民話 です。(止め方は臼を逆に回す)

 ユーフォルビア白雪姫の花

「ディットマーの原理」

19世紀後半、イギリスの軍艦「チャレンジャー」が世界各地で海水を採取し、それをエジンバラ大学のディットマー教授が分析した結果、海水の濃度は海域ごとに異なる一方で、塩分の組成は一定であると分かった。

海水中の塩化ナトリウムの割合は77.9% 、そのほかに、豆腐を固める「にがり」の成分である塩化マグネシウムが9.6% 、硫酸マグネシウムが6.1% 、硫酸カルシウムが4.0% で、塩化カリウムが2.1%ふくまれています。

人間の身体の塩分濃度が0.8%で、海水の塩分濃度は約4倍なので、口にしたとき塩辛いと感じるのも当然ですね。これは海水全体の約80%を占め、水深1000m以上にある海洋深層水でも同様です。

地球の海は、陸地の2/3以上もありますが、しょっぱくて飲み水にはできません。地球の水は、14臆リットルと言われていますが、97.5%は海水で飲むことができません。

人が利用しやすい淡水は、2.5%程ですが、その多くは極地の氷河や氷山です。日本では、毛細血管のように、はり巡らされている河川や、湖があります。但し、このような水は、世界全体の水の0.01%相当と言われています。

地球規模で考えると、飲用水は不足しています。これからも地球の飲用水は、温暖化の影響や人口増加で希少です。

 

セッコクの花が満開 (^_^) セッコクとはランの仲間の植物です。「着生植物」と呼ばれ木の幹にも育ちます。山野草ファンにはとても根強い人気が有ります。

中国が日本の水利権を買ってる?? 

日本の水資源が外国から狙われている。こんな話を聞いたことがある人は少なくないと思いますが、実際に世界中で水不足が発生する中、世界各地で水争奪戦は激化しています。

ニュース番組では、日本国内の水源地に中国資本が触手を伸ばしている実態が明らかになったと伝えています。この背景には、中国での深刻な水不足があるとも、その一方で日本国内の水源地は現在、約30年前の価格まで暴落していることも中国にとっ て買い時と映ったとみられる。世界各地では、水資源の獲得に向けて激しい争奪戦が繰り広げられており、見識者は「国内の水源地を守るためには現在の法制度は未整備」と訴えている。 東京財団の調査によると、中国 では飲用水の需要が急速に伸びており、ペットボトルに換算すると、この10年間で約4倍になっているそうです。

世界的に脱「コロナ」が進むなか、日本も !

5月8日には、新型コロナ 5類に引き下げ !

厚生労働省」 3月27日・全国コロナ感染者2,887人まで減ったが、4月12日には10,176人と増加した。「ゴーデンウィークには感染者数が増えると予測されています。

過去、4月から5月には増加する傾向があり、2020・21年には緊急事態宣言が出された!

感染者数、毎日の発表なし!インフルエンザ並みの取り扱い 5類に引き下げたからと言って、感染力が落ちるわけでない? 5類に移行すると感染者の全数把握が終わり、インフルエンザなどと同じ定点把握となり検査も自己負担になり、検査も減る可能性もあり対処が遅れる。懸念ばかりで心配つのるばかりです !

                              5月1日 UP