「食欲の秋」「読者の秋」「スポーツの秋」に、ウオーキング、登山、旅行と出会の機会もありいろんな楽しいみが多い季節ですね !
ひぐらしは 時と鳴けども 恋しくにたわやめ 我は定まらず泣く
蜩(ひぐらし)を漢和辞典で調べると「蟬(せみ)なり」と、同じ時期に鳴いていても歳時記によると「蜩」は夏季語で「蟬」は秋の季語 (?_?) 万葉集にセミを詠んだ歌は十首あり、うち九首は蜩(ひぐらし)が詠われている。
小倉百人一首に、六歌仙の一人で、平安時代きっての色男、伊勢物語の主人公とされ「昔男ありけり」と謳われた稀代のプレイボーイ、在原業平の歌に!
千早ぶる 神代も聞かず竜田川
からくれないに 水くくるとは
さまざまな不思議なことが起こっていたという神代の昔でさえも、こんなことは聞いたことがない、竜田川が(一面に紅葉が浮いて)真っ赤な紅色に、水をしぼり染めにしているとは。 <千早(ちはや)ぶるとは、「神」にかかる枕詞>
竜田川は、奈良県生駒郡斑鳩町竜田にある竜田山のほとりを流れる川です。付近は紅葉の名所で、法隆寺など近くの「斑鳩の里」を散策しながら竜田川の流れを偲ぶことが出来ます ヽ(^o^)丿
古典落語に「千早振る 神代も聞かず、、、」について、横町のご隠居が知ったかぶりで解釈する話です。「千早振る神代も聞かず竜田川」とは、竜田川とゆう関取が吉原に遊びに行ったが、ナンバーワンの「千早おいらん」に振られ、妹分の「神代おいらん」に声をかけたが、これにも聞いてもらえない。
落胆した竜田川は故郷に帰り、稼業の豆腐屋をついで励む。何年かのち門口にみすぼらし女が立ち、腹がすいているのだろう。「おからで何んでも恵んで下い」竜田川がよく見ると、昔自分を袖にした女「千早おいらん」のなれの果てではないか。昔日の悔しさが込み上げて来て「お前なんかにおからだってやるものか」と断る。 すると女は昔、吉原でナンバーワンだった私が、こんな田舎の豆腐屋に馬鹿にされるのかと、おおいに悲観して近くの井戸にドブン。当然水をくぐるだろう。かくて「からくれないに水くくる」であり、最後の「とは」は千早の本名だったと、おちがつく (?_?)
記 9/15