「四季」 折々に思いつくまま!

いつも元気で、笑顔で、楽しい 「好々爺」です <ASC23期生>

戌年ちなんで!

待ち合わせ場所として知られている渋谷の忠犬ハチ公像のハチは、1923(大正13)年生まれのオスの秋田犬です。1924年に東京帝国大の上野英三郎博士の飼い犬となり、上野氏が翌年亡くなった後も、渋谷駅前で約10年間も帰りを待ち続けたことで有名ですネ!

初代のハチ公銅像は1934(昭和9)年に造られ、ハチ公も除幕式に参列しています。 ハチ公は1935年に亡くなり、銅像は戦争中の1944年、金属類回収令で国に共出され姿を消し、現在の2代目の銅像は1948年に製作されたものです。その間はハチ公の銅像は在りませんでした。ハチ公の生まれ故郷の秋田県大舘市にもハチ公の銅像が有ります。

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東京農業学部キャンパスには、飼い主の上野教英三郎教授に飛びつく場面を再現された銅像が、ハチ公没後80年目の命日  2015年3月8日に除幕式が行されました。その姿は大変嬉しそうな表情をして愛らしいそうです。

2020年の東京五輪に合せて、渋谷駅西口の再開発計画があり、忠犬ハチ公銅像が一時的に渋谷から姿を消して、生まれ故郷の秋田県大舘市に里帰り? その時は「ハチ公ただ今、散歩中」とPRしたら? などなど渋谷区が検討中と新聞が伝えています。

 

相場の世界に伝わる干支にちなんだ格言に、

「未辛抱、申酉騒ぐ」そして今年は「戌笑う」となります。 

 昨年の内外とも騒がしかった酉年を送り、今年は戌年で格言通り「戌笑う」を迎え、 ワンダフルな年になるといいですネ!

                             1/5 記

 

恭 賀 新 年

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謹んで初春の お慶びを申し上げます

皆様にとって  新しい年が素晴らしい1年でありますように  お祈り申し上げます

本年も宜しくお願い致します

 

能登地方に伝わる民話から、犬もカラスも昔は三本足だった。三本足の犬はある日権現様に「どうかもう一本足を」とお願すると、ならばカラスの足を一本取り犬に与えた。それで、犬もカラスも今の姿になったそうです。

犬が用を足す時、足をぴょいと上げるのは、せっかくいただいた足を汚さぬためだそうです。 (?_?)

サッカー日本代表のシンボルマークでお馴染の「八咫烏:やたからす」

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神武天皇東征のとき熊野から大和に入る険路の先導となったという伝説上の大カラスで、三本足です。

 

今年も健康で、楽しく、笑顔で感謝を忘れず  (^O^)/

                                      Marui  2018.1.1.

 

 

関西の丸餅と関東の角餅!

2017年も残りわずかになりました、そろそろ大掃除に、お正月の準備に忙しい日が待ってます。お正月の主役であるお雑煮のお餅には、丸餅と角餅が有りますが、どうして?

京都のお雑煮には、白味噌に丸餅ですネ!  その理由には、(?_?) 

イ)歳神様にお供えするもんで神様が好きな色の白い味噌を使います。

ロ)餅は伸びるので長寿を願う食べ物です、丸い形にして円満を願います。

ハ)人の頭(かしら)になるように頭芋を切らずに一つ入れます。

ニ)子孫繁栄を願い小芋も入れます。

ホ)根が張るように大根の輪切り等すべて丸い具を入れます。

「今年一年、人と争う事無く何事も丸くおせめて暮せますように」

お雑煮は歳神様へのお供えもの、昆布のみで出し汁を取り、食べる直前にかつお節を掛けます。 神様は生臭い匂いを嫌うので魚で出汁は取りません。

他に、おせち料理にエビ芋と海老も欠かせません、背中が曲がってしまう歳になるまで元気せ暮らせるように!ヽ(^o^)丿

丸餅は、お雑煮発祥の地京都の食文化の影響を強く受けた地域では、丸餅ほか具は全て丸く輪切りにします。そして四角いものは、面取りをして角を落とします。正月早々「角が立つのは縁起が悪い」として嫌った名残が今も残っています。

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                                                                                             < ネットより>

それに比べて角餅は関東に、人口が増加した江戸時代に考案されたのが「のし餅」を切り、四角い餅に「角餅」が生まれました。餅をのして作ることから、敵をのす、討つの意から誕生したとも、関ヶ原付近を境に東西に分かれれて普及したようです。(^O^)/

丸餅に比べて手間がかからなく合理的、大量生産が出来ます。江戸っ子らしいですネ!丸餅は、近畿や越前、四国の一部に見られるみそ仕立ての汁は、実は少数派で、全国的にはすまし汁が圧倒的多いそうです。

江戸時代は武士文化の影響で「武士は味噌をつける」ことを嫌い、すまし仕立ての雑煮です。また参勤交代制度の影響で各地にすまししたてが広がったとも言われています。

 日本人は古くから移りゆく四季を愛し、季節ごとに歳時を大切にして来ました。世の中が便利なるにつれ季節感を味あうことも少なくなり、行事も簡素化されてきています。無宗教を名乗る人が多いですが? せっかく美しい日本に生まれたのですから、お雑煮に込められた信仰心を理解して、正月ぐらい神様に感謝しては如何でしょうか?  日々の暮らしに取入れて心のゆとりを感じては如何ですか? 自分のライフスタイルに合せて気楽に楽しみたいですネ!

                                 12/14 記載

 

我が家の赤い実が、色ずいた! 12月です!

今年も残すところひと月になりました。この時期わが家の庭には、万両、千両、十両、そして南天の実が色づきはじめす。 この間まで青々していた小さな実が、すこしずつお正月を迎えるのが待ちどうしいように色ずいてくる。よく見ると日当たりの良いとこから赤みが帯びてきます。この時期寒さも同じように、一気でなく毎日少しづつ変化してきますね。お正月には実も余すことなく色づいて、楽しませてくれます。

万両(ヤブタテバナ)は、日本では江戸時代から栽培され、お正月の縁起物として親しまれてきました。※ 名前の由来:同属の千両よりよりも美しいという意味から!

             万  両

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千両は江戸時代までは、仙寥花(センリョウ)と呼ばれていた。

十両 別名 やぶこうじ ・山橘(やまたちばな)と呼ばれる。

我が家にはないが、百両、一両も有ります。

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万葉集に、大伴家持の和歌に、

「吾が屋前の 花橘の いつしかも珠に貫くべく その実成りなむ」(花橘:千両)

「この雪の 消残る時に いざ行かな 山橘の実の照るも見む」(山橘:十両

それぞれ実の付け方が違い、万両の実は垂れ下がるように、千両は上部に実をつけます。十両は木そのものが小さい。

中国名の「百両金」(カラタチバナ)よりも縁起のよい木として千両が登場し、さらに千両より万両が登場したのは、それを売ろうとした人がいたに他ならないと思が?  最近日本で、ハロウイン(収穫祭)を祝い仮装した若者が増えていますが、どの時代も商売と密接に関係しているように思えますが ??

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南天も色づきます。昔から「難を転ずる」と言われ庭に植えると良いとされている。

「難を転じて福となす」 お正月によく飾られる縁起物の植物です。中国では「南天燭」や「南天竹」といわれていますが、欧米にはないそうです。

江戸時代の百科辞典「和漢三才図絵」に「南天を庭に植えれば火災を避けられる」と書かれていて、江戸時代にはどこの家にも「南天」があったとか!

今でも、慶事ごとに欠かせない、お赤飯には「南天」の葉が添えてあります。現物がないものは、南天の絵など印刷され添えてありますネ!

南天の葉には、ナニジンという成分が含まれていて、殺菌効果があり赤飯が腐敗するの防ぐやくめをしています。まさに「難を転じて福となす」ですネ!

※ 実を乾燥させたものには、「せき」止めの効能が有ります。

※ 無病息災を願う、「南天の箸」も売られています。

※ 難を転じる事から、家の鬼門に植えられます。殺菌効果があり、便所の近くにも!

南天はエライ! 先人の知恵には驚嘆するばかり (^O^)/

千両役者:江戸時代の歌舞伎役者は1年ごとに劇場と専属契約をし、その年俸が千両に達するほど人気役者のことを言う。(一年の給金を千両も取る役者の意)

千両と言えば、今のお金に換算すると、1億2800万円 (^O^)/

初代市川団十郎は元禄6年(1693年)に250両、3年後の元禄9年には320両で、最高の時でも800両だったそうです。実際には千両も稼ぐ大物役者のことを言ったよですネ!

反対に大根役者とは、大根は白いので玄人(くろと)に対する素人(しろと)の白にかけたとか? 大根はいくら食べても当たらないことから、役を取っても当たりをとれない役者との意味からと! (@_@;)

                               2017.12.1. 記

 

 

 

 

11月です! November 霜月

ドイツにはビール、フランスにはワイン、イギリスにはスコチと、またメキシコにはテキラーと、、、、世界各国にはそれぞれのお酒があります。

日本には、美味しい日本酒があります。燗でよし、冷でよしと世界でも珍しいお酒で、四季折々さまざまな楽しみ方が有ります。日本独特な気候風土と水と米の恵みを得て、季節の移ろいとともに智恵の結晶が育ち美味しい日本酒が生まれます。

「冬」から本格的な酒造りが始まります。日本酒は低温でおいしい水、おいしい米、麹を仕込んで醪(もろみ)を造り、1ヶ月ほど発酵、熟成させます。そして厳しい寒さにより美味しい酒が生まれます。

「春」の足音が聞こえる頃、発酵した醪を酒袋にいれ酒を絞ります。力を加えずにしたたり落ちてきた最初のものを荒走り、次に垂れてくるものを「中取り」、その後絞ったものを「押切り」と言います。蔵元によって荒走りや中取りを瓶詰めしたりして出荷するのも様々です。 多くは味が馴染む秋まで蔵の中で眠ります。

「夏」新緑の頃、貯蔵している酒の熟成具合をみるために「呑み切り」が行われます。樽の呑口を開けることからその名前がつきました。「呑切り」は品質を分析して酒の出来具合を把握し、出荷時を決める大事なな行事です。

「秋」暑さもゆるみ秋の気配が感じられる頃、「冷おろし」が出回ります。通常、瓶詰めのときは火入れをするが「冷おとし」は火入れをせず冷たいまま卸すことから、この名前が付きました。この時期円熟し、調和のとれたまろやかな日本酒が、どこの蔵でも出荷を迎え次々と出荷されます。

この時期、新しい酒米が収穫され新しい酒になるのを待っています。

「日本酒には、原料になる米の精米度や醸造のしかたにより種類が違います。

吟醸酒・・・雑味の原因とになる米の表面を40%以上削り精米歩合60%以下) 低温でゆっくり発酵させ「吟醸造り」で醸造すことで、細やかな味わいの酒となる。

純米吟醸酒・・吟醸酒の中で、醸造アルコールを一切つかわないもの。

大吟醸酒・・・精米歩合50%以下醸造する。

純米大吟醸酒>・・・大吟醸酒の中で、醸造アルコールを一切つかわないもの。

純米酒 精米歩合70%以下> 文字通り米だけで造られ、醸造アルコールなどは一切添加しない。 一般的に地元の米と水、そして蔵で育て上げた酵母だけで作り上げ、素朴で酒本来の味が楽しめる。

本醸造酒 精米歩合70%以下> 個性が強すぎず料理のじゃまをしない。デイリータイプの代表。 吟醸酒クラスの香りや味わいを持ったものもあり、好みのタイプを見つける楽ししさも!

◆生酒 日本酒は貯蔵する前と瓶詰めする前の2回火入れ(加熱処理)を行うが、この火いれをしないもで、フレッシュな味わいが堪能できる。

◇生貯蔵酒 1回目の火入れをしない酒

◇生詰め酒 2回目の火入れをしない酒

◆古酒 熟成年度(毎年7月~翌年6月まで)を過ぎた酒はすべて「古酒」と呼ばれれ、1年古酒から数十年まである。 低温の冷暗所で長期熟成させ、琥珀色を帯びた酒となり、強い個性がある。

にごり酒 お酒が出来あがる直前(発熟完了の直前)のものを荒ごししたもの。白く濁った独特の舌触りと、のど越しがある。

酒の美味しい温度 冬は暖かい部屋で冷酒も乙なものですが、寒い時期にはやはり燗がいいですね。また夏の暑気払いといえば昔は冷酒とされていました。暑い日はビールもいいですが、何といってもキリッと冷えた生酒がいいですね!

では、その温度によって呼び名があるのをご存じですか?

◆燗の呼びかたとして、

◇日向燗(ひなたかん)30℃前後

◇人肌燗(ひとはだかん)35℃前後

◇ぬる燗(ぬるかん)40℃前後

◇上燗(じょうかん)45℃前後

◇熱燗(あつかん)50℃前後

◇飛びきり燗(とびきりかん)55℃以上

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◆冷の呼びかたとして、

◇冷や(ひや)常温

◇涼冷え(すずひえ)15℃前後

◇花冷え(はなひえ)10℃前後

◇雪冷え(ゆきひえ)5℃前後

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銘柄や種類によっておすすめも色々あり、呑むときの温度でも味わいが広まり、   日本酒の楽しみかたがいく通りもありますね!

今晩あたり人肌燗でいかがですか !

日本酒の賞味期限は、?

日本酒の瓶(ラベル)に記載されている製造年月日は、通常お酒を瓶ずめした日であって、賞味期限ではありません。

日本酒は非常に光に弱く、太陽光の下に30分置いただけで茶色くなって劣化臭がします。蛍光灯や殺菌灯にも影響します。家庭で保存する場合には、新聞紙で包んだりUVカツトの袋に入れ保管することです。

冷蔵庫等の温度変化の無い冷暗所で保管状態さえしっかりしてやれば、10年以上も保管し熟成させて楽しむことが出来ます。 しかし製造当初の色、香り、味とは異なり個性的な味に変化し、好き嫌いがはっきり分かれますので、注意! 

そこで一言 !

一度開栓したら早く召し上がるのが最高に美味しく呑めます ヽ(^o^)丿

賞味期限より大事なのは保管方法です。基本的には一年以内に召し上がるのが良い!

                               記 11/1

 

 

   

10月です! 「神無月」・ 神様が集まる出雲の国では「神在月」

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                <半田:矢勝川堤 1.5Km 三百本の彼岸花 絶景> 

道の返の 壱師(いちし)の いちしろく 人皆知りぬ 我(あ)が恋妻は     詠み人: 柿本人麻呂 とも 作者不明?

道のほとりの壱師(彼岸花)は、すぐ目に付きまさが、私の恋しい妻のことも、とうとう世間の人々に知られてしまった 恥ずかしいけれども嬉しい、しかし困ったなぁ! 

◇いちしろくとは、著しくはっきり ◇「壱師の花」には諸説有り、最も有力なのが「彼岸花」(彼岸花をイチジバナと呼ぶ地方があるそうです)

◇「万葉集」には、約4,500首の和歌がありますが、「壱師花」が登場するのは、この一首のみです (^O^)/

 

茜差す、近くの田んぼを眺めるたびに、稲穂も変えている。鮮やかな緑が刻一刻と、あでやかな黄金に染まりゆく、この国の四季折々の風景に素晴らしい自然の不思議を感じますね。 目にうつるすべての命に、どれ一つ同じ色はない。

 柿右衛門の赤、織部の緑、北斎の青、フジタの白の漆の黒、まだ世界を魅了し続ける。ところが、最も色彩豊かな時代は天平から平安時代だと言われている。

草木染には、四百もの色の名前があっり、命へと紡ぐ色に敬意が寄せられますね!

 

秋空に現れるのがいわし雲 高度5~13Kmぐらいの上空に出来る上層雲で、小さな斑点や波紋を見せる美しい雲のことです。この雲が出るとイワシが大漁になると言い伝えられているようです。秋以外にも見られますが、秋によく見られることから秋の季語になってる。

10/1から赤い羽根協同募金が始まります。昭和22年に市民主体で「国民たすけあい運動」としてスタート、翌年から寄付をすると赤い羽根を渡すようになり「赤い羽根募金」「赤い羽根協同募金」と呼ばれるようになった。

10月13日は、さつまいもの日 江戸から十三里離れた川越のさつまいもが美味しいことから、サツマイモには「十三里:じゅうさんり」という異名が有ります。「栗よりうまい 十三里 = 九里(くり)四里(より)うまい十三里」(9+4=13)このことから、10月13日が「さつまいもの記念日」として定められた。

他に、10/2 豆腐の日 10(とお)2(ふ)から  ・ 10/4 鰯の日 1(い)0(わ)4(し)から・10/10 銭湯の日 1010(千十=せんと)から・  10/10 目の愛護デー  人の眉毛と目に見えるから、どれも語呂合せから (?_?) 

10月は、いろんな日が「いっぱい」です。 ヽ(^o^)丿

 

 俳人正岡子規は、生涯20万以上の俳句を詠んだそうです。その中で最もよく知られている句の一つに、

   柿くえば 鐘が鳴るなり 法隆寺 

正岡子規は、無類の柿が好きだったそうです。親友の夏目漱石は、小説「三四郎」のなかで「ある時大きな樽柿を16個食ったことがある」と書いています。20万以上ある句のなかで代表作が「柿」にまつわるものなんて、彼にとっても本望ではないでしょうか、あぁーあ、無性に柿が食べたくなりなましたね (>_<)

 

万葉の昔から、秋の長雨は憂鬱(ゆううつ)だったらしく、大伴家持の歌に、

雨隠(あまごも)り 心いぶせみ 出でみれば

春日の山は 色づけにけり

長雨に閉じ込められて心が晴れるので外にでてみると、山はもう色づいていた

九月中旬から記録的日照り不足で、少ないところでは平年の四分の一ほどいかないと気象庁は伝えている。 庶民は農作物は大丈夫か気になる! (>_<) 

                                 記 10/1

                           

秋がきた!

「食欲の秋」「読者の秋」「スポーツの秋」に、ウオーキング、登山、旅行と出会の機会もありいろんな楽しいみが多い季節ですね !

ひぐらしは 時と鳴けども 恋しくにたわやめ 我は定まらず泣く

蜩(ひぐらし)を漢和辞典で調べると「蟬(せみ)なり」と、同じ時期に鳴いていても歳時記によると「蜩」は夏季語で「蟬」は秋の季語 (?_?) 万葉集にセミを詠んだ歌は十首あり、うち九首は蜩(ひぐらし)が詠われている。

 小倉百人一首に、六歌仙の一人で、平安時代きっての色男、伊勢物語の主人公とされ「昔男ありけり」と謳われた稀代のプレイボーイ、在原業平の歌に!

     千早ぶる 神代も聞かず竜田川 

                              からくれないに  水くくるとは

さまざまな不思議なことが起こっていたという神代の昔でさえも、こんなことは聞いたことがない、竜田川(一面に紅葉が浮いて)真っ赤な紅色に、水をしぼり染めにしているとは。 <千早(ちはや)ぶるとは、「神」にかかる枕詞>

竜田川は、奈良県生駒郡斑鳩町竜田にある竜田山のほとりを流れる川です。付近は紅葉の名所で、法隆寺など近くの「斑鳩の里」を散策しながら竜田川の流れを偲ぶことが出来ます ヽ(^o^)丿

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古典落語「千早振る 神代も聞かず、、、」について、横町のご隠居が知ったかぶりで解釈する話です。「千早振る神代も聞かず竜田川」とは、竜田川とゆう関取が吉原に遊びに行ったが、ナンバーワンの「千早おいらん」に振られ、妹分の「神代おいらん」に声をかけたが、これにも聞いてもらえない。

落胆した竜田川は故郷に帰り、稼業の豆腐屋をついで励む。何年かのち門口にみすぼらし女が立ち、腹がすいているのだろう。「おからで何んでも恵んで下い」竜田川がよく見ると、昔自分を袖にした女「千早おいらん」のなれの果てではないか。昔日の悔しさが込み上げて来て「お前なんかにおからだってやるものか」と断る。 すると女は昔、吉原でナンバーワンだった私が、こんな田舎の豆腐屋に馬鹿にされるのかと、おおいに悲観して近くの井戸にドブン。当然水をくぐるだろう。かくて「からくれないに水くくる」であり、最後の「とは」は千早の本名だったと、おちがつく (?_?)

                                                                                                                               記  9/15